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内容説明
10歳から車椅子生活を余儀なくされたジャン=マリ・ロランは、世界を旅し、会社を起こし、メディアで障害者の権利を訴え、51歳でその生涯を終えた。インターネットで募集した医師の手を借りた安楽死だった。「お祭り騒ぎと女性を愛する」と率直に語り、成功を目指して激しく生きた彼が、死を目前に遺した自伝。
目次
全ては歓喜のうちに始まった
発病
ブガヴ―ゴマ間の街道沿いにて
初めて学校生活を試みる
ウスンブラの思い出
スイス、レマン湖畔の希望と失望
コンゴ独立
辛い別れ
アフリカよさらば
家庭生活のパラドックス〔ほか〕
著者等紹介
ロラン,ジャン・マリ[ロラン,ジャンマリ][Lorand,Jean‐Marie]
1949年、ベルギーのエノー州に生まれる。神経性進行性筋萎縮症のため10歳から車椅子で生活する。障害者のための旅行クラブの設立を経て、旅行代理店の経営や、テレビやラジオで障害者が抱える問題のリポーターとして活躍。2000年7月、インターネットで募集した医師の手を借りて安楽死した
スモワ,フレデリック[スモワ,フレデリック][Soumois,Frederic]
ジャーナリスト。ベルギー在住。「ル・ソワール」紙を中心に活躍中
稲松三千野[イナマツミチノ]
1971年生まれ。富山県出身。上智大学外国語学部卒業。翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゃーこ
8
インターネットで募集した介助者の手を借りて、安楽死を遂げた著者。車椅子で世界を旅し、起業し、障害者の権利を訴えてきた彼が死を目前に遺した自伝。…誰も何も言えない。自殺は是か非か、彼に何が言えるだろう。 2012/11/22
よふかしとるねいど
1
ベルギーではこの著者の安楽死(その時点では非合法だった)がきっかけ(の一つ)となって、2002年に安楽死容認法が制定された。何が何でも生き続けなければならないっていうのは確かにおかしいと僕も思う。それぞれの死生観が互いに干渉することなく尊重されるようになってほしい。その枠を越えて他人が生きるべきか死ぬべきかを押し付けるのは傲慢だ。2013/01/01
Asa
0
読む前と後じゃ、死に対する考え方が変わる。僕は尊厳死もアリかなと思ってる。勿論、状況によるし、己が同じ境涯に置かれたならば…2013/10/17