内容説明
世界を動かしたフランスのナポレオンとイギリスのネルソン。二人の巨人を奮い立たせた誇り、野望、そして運命。歴史の潮流は不滅の栄光に向かって、1798年、ナイルの海戦へと両雄をいざなう。はたして真の勇者は、栄冠はどちらの手に。偉大なる海戦の時代と、大胆不敵な英雄たちの物語が、時を超えてわたしたちを魅了する、歴史ノンフィクション。
目次
1 霧の中の砲煙
2 勝利を運命づけられた男
3 イギリスの英雄
4 ナイルの戦い
5 エピローグ
6 発見された艦隊
著者等紹介
フィリップス,エレン・ブルー[Phillips,Ellen Blue]
ワシントンDCを根拠地として活躍する編集者、著者として多くの本や記事を手がけてきた。タイムライフ社の前編集部長
フォアマン,ローラ[Foreman,Laura]
共同通信社、UPI通信社、フィラデルフィアインクァイアラー紙、ニューヨークタイムズ紙などで実績のあるベテランジャーナリスト。著書に『悲劇の女王クレオパトラ』(原書房)がある
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感想・レビュー
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鐵太郎
20
ナイルの海戦を頂点として描いた、ネルソンとナポレオン伝。詳細に調査された歴史資料、アブキール湾から発掘された歴史的遺品の数々などを元に書かれる歴史絵巻は見事。これだけは読む価値があります。 ──しかし、この二人を並列させ、どちらも自分が英雄たるべく生まれたと自覚する描写に無理があるし、作者による独自の歴史解釈とヒロイックな物語的描写を重ねられると、いささか荒唐無稽な感じ。しかも、ネルソンが大尉⇒少佐⇒中佐⇒大佐と昇進していったなどと言うとんでもない文章は、原文が悪いのか翻訳が悪いのか。うーむ。2018/02/12
はなよ
6
図書館から。本の内容は面白かったけど、訳文の単調さが目立つ。(殆どの文が、~た、~だった、で終わる)そのせいで、海戦の臨場感は前に読んだトラファルガル海戦物語に遠く及ばないのが残念。ただ、ダイバー達が見つけた船の残骸の写真が巻末に多く載っている店は良かった。2017/12/09
May
3
エジプト遠征に関する本については、これまで何作か読んだが、いずれも陸戦がメインであったため、初めて知ることも多く、楽しませてもらった。 さて、本書の内容だが、基本的にはナポレオンのエジプト遠征開始時点から、ネルソンの紹介を経て、アブキール湾の戦いの描写、そしてネルソンの死というオーソドックスと思われる記述となっている。また、アブキール湾に沈んだ艦船等の遺物発掘が行われているらしく、その様子も最終章で紹介(写真とキャプション)されている。そもそも本書執筆のきっかけはこの発掘らしい。2003/06/01
Skywriter
1
ネルソンという屈指の名将の活躍を見事に描き出している。この名将により、ナポレオンの野望は潰えたことがよく分かった。特に戦闘シーンは圧巻で、ナイルの海戦の動きがよく分かるので戦史に興味がある方はぜひ。2009/05/05
yanapong
0
ナポレオンとネルソンの海戦。現代での沈船探査と、当時の索敵から終了までの海戦の様子を詳述する。2010/08/21
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