内容説明
ピーター・ラヴゼイらミステリのマエストロがシャーロック・ホームズに贈った、クリスマスを彩る11人の依頼人。書き下ろしパスティーシュ集第二弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Die-Go
44
図書館本。1人ホームズ祭り第31弾。『クリスマスの依頼人』に続いてのクリスマスにちなんだ、ホームズパスティーシュもの。可もなく不可もなくと言ったところが正直な感想か。飛び抜けて面白い作品は無いが、安心して読めると言う意味で。パスティーシュものはちょっと飽きてきたかなぁ。★★★☆☆2019/03/27
鐵太郎
29
1999年のクリスマスシーズンに刊行された原著を、ほぼ同時に邦訳して刊行したもので、「クリスマスの依頼人」の続編となる、多くの作家による正統派のホームズ・パスティーシュ。とんでもない奇天烈なネタはなく、ある意味安心して読めます。ダーウィンやキップリング、オスカー・ワイルドなどの歴史上の人物や、ティモシー・クラチットなどの別なフィクションの人物などが登場したりして、いろいろ楽しめる珠玉の逸品が並びます。こういうのって、いいね。2021/08/14
teddy11015544
7
熟練の書き手がホームズとクリスマスという縛りを受けて書く。実在した過去の人物に交差させる短編もあり、有名な短編の生まれたきっかけを想像した物語もあり、作者はみんな楽しく書いているようです。私も楽しみました。2025/04/10
timeturner
6
ディケンズ作品との合体は想定内だけど、キプリング、ワイルド、ダーウィン、O・ヘンリーと有名人の大盤振舞はさすが祝祭の季節向けのパスティーシュ集。2015/12/19
ゆーかり
5
クリスマスをテーマにした様々な作家によるシャーロック・ホームズのパスティーシュ。ラヴゼイのタイトル作は読んだ事があったかなぁ?キャロライン・ホイート「ラージャのエメラルド」はディケンズなど他の文学作品と絡んで楽しい。エドワード・D・ホック「クリスマスの陰謀」もうまく纏まっている。アン・ペリー「クリスマスの贈り物」ストラディヴァリウスを1日貸してくれるのはかなり魅力的!2014/10/19