「人殺し」の心理学

「人殺し」の心理学

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562031023
  • NDC分類 326.34
  • Cコード C0098

内容説明

殺人に慣れることはできるのか?アメリカ兵はなぜ原爆投下ボタンを簡単に押せたのか?ガンシューティングゲームは殺人シミュレーションか?大量殺戮がもたらす拒絶反応とは?殺人とセックスの共通点は?など、軍隊という、死が身近な場所での兵士たちの葛藤を例に、人間の心の暗部を鋭くえぐる戦慄の本格評論。

目次

第1部 殺人と抵抗感の存在―セックスを学ぶ童貞の世界
第2部 殺人と戦闘の心的外傷―精神的戦闘犠牲者に見る殺人の影響
第3部 殺人と物理的距離―遠くからは友だちに見えない
第4部 殺人の解剖学―全要因の考察
第5部 殺人と残虐行為―ここに栄光はない。徳もない
第6部 殺人の反応段階―殺人をどう感じるか
第7部 ベトナムでの殺人―アメリカは兵士たちになにをしたのか
第8部 アメリカでの殺人―アメリカは子供たちになにをしているのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風見草

1
神経症の発生率が、陸戦下では98%、敵を見ない水兵では極少数のみ、空襲下の市民は平時と変わらぬ発症率、といったことなどから、「人を殺すストレス」というものが、いかに強烈であるかが分かります。一方で、ベトナム戦争では、動く的を使うなど実践に近い形で訓練したため、「訓練と同じだった」という証言が多く、発砲率が飛躍的に高まりました。また、同戦争では、戦地から本土への帰還が個人単位であり、部隊の仲間と落着く冷却期間を設けなかった為にPTSDが多かった事にも言及しています。「人を殺すストレス」の重大さが分かります。2010/02/28

春草

0
階級による「人殺し」への考え方の違いが参考になった。2011/11/01

montebrank

0
絶対犯罪心理学だと思ったのに違った(笑  戦争になったら誰でも人を殺す、というのは誤解であり、同種族間の威嚇という概念を追加すると戦争における人間行動を幾分か理解できるという点は、斬新で面白かった。2009/09/22

ottohseijin

0
「戦争になれば、人間は簡単に人を殺し、それに簡単に慣れてしまう」というのは、ありがちだが誤解である。実際には、いかに人殺しを避けようとし、人殺しによってどれだけ心的外傷を受けるか、について述べている。また、人殺しを容易にするための訓練や、戦争の精神への影響の甚大さが描かれている。特にベトナム戦争に関する部分は必読。ただし、現代の「遠距離」からの攻撃が主体となった戦争では当てはまらない部分が多々出てくるかもしれない。2008/08/24

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