出版社内容情報
文字通りの娼婦の歴史だが、通史ではない。古代ギリシアとローマのさまざまの文献から拾った話と、ギリシア、ローマの美術作品から構成されている。これが面白いのである。ギリシア時代、最大の売春の町はコリントで、ここのアフロディテ(ヴィーナス)の神殿には、神殿売春を行う娼婦が一千名もいた.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』164頁、より)
内容説明
アリストテレスの愛妾から、カリグラ帝の売春宿まで。豊穣なる性の饗宴を描く!欲望と狂気の渦巻く古代ギリシア・ローマを彩った稀代の淫婦、あるいは聖女たちの物語。
目次
第1部 ギリシア(男同士の愛;都市の慣習;売り飛ばされる幼女 ほか)
第2部 ローマ(ローマとは;お手本はヘレニズム;テレンティウスから共和政末期時代にかけての遊惰な生活 ほか)