内容説明
その「パンドラの匣」をあけたのは、アメリカ随一の犯罪実録物ライター「男」と敏腕美人フリーライター「女」。メリマック川連続殺人事件―。それは、7人の女性が何者かによって惨殺され、世間を震撼させた忌まわしいできごとだった。そして、ふたりのライターが、いまだ迷宮入れしている過去の事件を洗いなおしていくことから、新たな悲劇が幕をあける。被害者の共通点、殺人状況、聞き込み…。「男」は考えた―“やはり、犯人は「奴」しかない”。ブルーグレーにかたく輝く地獄ノ底ノヨウナ目ヲシタ男…。そして、男は自白をはじめる。「左胸を7回刺し、反対側を7回、首を17回…」仕上げに彼女たちの首を「緑のリボン」で飾ったことまで。が、「女」は感じた―“なにかがちがう”。