内容説明
当時の社会派ジャーナリストの雄ヘンリー・メイヒューが、繁栄のさなかに巣食う貧困や喧騒に満たち市場、はたまた悪臭ふんぷんたる排水溝の中など、ロンドンの路地という路地へ誘う。
目次
路上の人びと一般、特に呼売商人の種類
街頭職人
土曜日の夜のロンドンの街頭市場
呼売商人の習癖と娯楽
「ヴィクの天井桟敷」
無教育な呼売商人
「呼売青年」の教育
呼売商人の服装〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
13
とても興味深い。250年程前の、ロンドンの名も無き貧しきひとびと……彼らの声をわたくしは聞いているのだという、むずがゆいようなこの感覚……何かねこれ。「感動」なのだろうな。時の彼方から、彼らの声が蘇る――「……でも、今住んでいるところは居心地がいいんです。/朝食はたいていバターをつけたパンとお茶で、夕食はバターをつけたパンにお茶と、少しばかり魚か肉がつきます。それから家主さんのご夫婦のものを何でも使わせてもらっています。……」(p.180)これは、成長しない四肢を持つハンサムな顔立ちの青年の静かな語り。2018/08/16
シルク
8
再読。上巻と下巻に分かれていて、断然上巻が好き🩷 理由はおそらく「うまそーな話がちょこちょこ出てくるから」(笑) 少年の呼売商人達が、稼げるようになると、「くそオヤジなんかと住んでたまるかっての」みたいに親元を飛び出し、毎食ケーキ食べたりして、稼ぎがすべて自分の自由になるよろこびをムッフ〜ンと満喫する、という話を興味深く読む。ユダヤ人の商人が売っていたとかいう菓子を、「あいつぁ泡ブクみてぇに、つるりと喉の奥に消えちまうんだぜ」とある少年は言ってるが、泡ブクみてぇな菓子ってどんなだ? 食べてみてーなぁ🤤2025/10/08
Alm1111
1
昨今、巷で人気の英国ビクトリア時代、紅茶やドレス、メイドにかしずかれる紳士淑女のクラシカルな憧れの世界。だが同じ時、同じ街に、名も無き庶民たちのぞっとするような過酷な世界が平行して存在した。メイヒューの表現に誇張がなければ、ディケンズの『オリバー』『骨董屋』の貧窟街の描写すらまだ甘いと思われるほど厳しい運命を背負い、それでも日々たくましく生きる人々。当時のインタビューが、ロンドン下層階級の暮らし、物価や教育程度なども生々しく描写する。歴史に庶民の記録が残りにくい事を思えばこの資料的価値は高い。2018/09/23
くまた
1
主に路上商人の日常についての内容でちょっと期待と違いました。思っていたより一般の識字率が高くて驚きました。 単純に字が読めればそれだけいい仕事につけるのかと思っていたのですが、あまり重要視されていなかったようです。2015/09/14
モモエ
1
当時の貧困層の人々へのインタビューや見聞きした事を纏めたもの インタビューした人を描いた版画などの挿絵も多く、雰囲気知るには良い本だと思う2014/09/23
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