内容説明
当時の社会派ジャーナリストの雄ヘンリー・メイヒューが、繁栄のさなかに巣食う貧困や喧騒に満たち市場、はたまた悪臭ふんぷんたる排水溝の中など、ロンドンの路地という路地へ誘う。
目次
路上の人びと一般、特に呼売商人の種類
街頭職人
土曜日の夜のロンドンの街頭市場
呼売商人の習癖と娯楽
「ヴィクの天井桟敷」
無教育な呼売商人
「呼売青年」の教育
呼売商人の服装〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
12
とても興味深い。250年程前の、ロンドンの名も無き貧しきひとびと……彼らの声をわたくしは聞いているのだという、むずがゆいようなこの感覚……何かねこれ。「感動」なのだろうな。時の彼方から、彼らの声が蘇る――「……でも、今住んでいるところは居心地がいいんです。/朝食はたいていバターをつけたパンとお茶で、夕食はバターをつけたパンにお茶と、少しばかり魚か肉がつきます。それから家主さんのご夫婦のものを何でも使わせてもらっています。……」(p.180)これは、成長しない四肢を持つハンサムな顔立ちの青年の静かな語り。2018/08/16
くまた
1
主に路上商人の日常についての内容でちょっと期待と違いました。思っていたより一般の識字率が高くて驚きました。 単純に字が読めればそれだけいい仕事につけるのかと思っていたのですが、あまり重要視されていなかったようです。2015/09/14
モモエ
1
当時の貧困層の人々へのインタビューや見聞きした事を纏めたもの インタビューした人を描いた版画などの挿絵も多く、雰囲気知るには良い本だと思う2014/09/23
篠静
0
作者の聞き取り、観察による呼び売り商人達の生活調査本。それだけに生々しいが、データーが曖昧な気も。ブロードサイド売りが気になる…2011/04/25
madhatter
0
図書館本。
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