感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スカイバニラ
10
1983年刊。フォークランド紛争が終了して1年もしないうちに出版された本。戦闘開始から終結までの経緯や英国&アルゼンチン両政府の内部事情から外交の舞台裏での姿を描いた内容。アルゼンチン軍がフォークランド諸島と同時期に上陸した南ジョージア島では、たった23人の英国海兵隊がアルゼンチン軍に対して抵抗、アルゼンチン軍の仕官が「神風隊員は日本にはもういないが、こんな所に残っていたとはねえ」と彼らを賞賛。この南ジョージア島奪還作戦で英駆逐艦からSASの偵察班がヘリで島に上陸しようとした所、悪天候により失敗。2012/06/24
牛歩
5
サッチャー死去の報を聞いて読んだ/1982年におきた英領フォークランド諸島の領有をめぐるアルゼンチンとの紛争を開始から終結まで追ったノンフィクション。紛争の翌年に出版。/歴史、外交、戦略、戦術、経緯と両国の詳細を手際よくまとめていて理解しやすかった。(※欄へ)2013/05/05
蟹
2
当時のイギリス紙による取材を翻訳したものだが、特に戦争前と戦争中の外交交渉について、国連や米国も含めて詳細に書いており、かつ戦争の経緯も従軍した将兵の証言を交えて生々しく描かれている。古い本ではあるが、大きな間違いもなく(ハリアーの「ビッフィング」くらい?)、かつサッチャー政権に批判的な視点もあり、現在もフォークランド紛争について学びたい場合には一読をお勧めする。2016/04/20
印度 洋一郎
1
イギリスの有力紙サンデータイムスの取材班による、フォークランド紛争のレポート。紛争発生前、軍事政権の国家運営が行き詰まり、何かアグレッシブな成果が必要とされていたアルゼンチン、そんなアルゼンチンの行動を把握しながらも、「まさか、そこまではやるまい」と高をくくって侵攻を許してしまったイギリス、それぞれの状況の経緯は詳細で、「起こす必要の無かった戦争」という見方も出来てしまう。そして、同盟国同士の開戦という事態への対応に苦慮するが世論の影響もあって、イギリス側につくアメリカの動きも興味深い。2024/05/14
東側ギャン
0
珍作戦の動画見て興味持って読んだ。元々アルゼンチンちんの動き察知知ってた可能性有なのに有効な対応を取らなかったサッチャーはあかんでって言う感じだけど1983時の情報と今じゃ全然結論違うかも2019/12/01