感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
印度 洋一郎
4
西側に亡命した旧ソ連軍将校による「ソ連軍よもやま話」。軍規違反者を検挙するノルマを果たすために繰り返される、手当たり次第の検挙。この本にあるように、8分に一人捕まえないとノルマが果たせないとなると、そうなるのも無理も無い。そして、軍高官の視察に際する準備(海軍のある部隊では護岸をペンキで塗って一年分の割り当てを使い果たしたが、好評だったので以後恒例化する)等、組織内の人間関係のために費やされる労力の数々。ミリオタ的には、戦後のソ連戦車の新機軸だったT64が配備されたところ、故障続出で引き上げられたのも注目2023/02/18