角川文庫<br> 火狩りの王〈1〉春ノ火

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角川文庫
火狩りの王〈1〉春ノ火

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041128886
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、人類は天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に冒されていた。この世界で人が唯一安全に扱える〈火〉は、黒い森に棲む獣、炎魔を狩ることによって得られるものだけだった。そんな中、炎魔を狩ることを生業とする火狩りたちの間でひそかに囁かれる噂があった。「最終戦争前に打ち上げられ、長い間虚空を彷徨っていた人工の星、千年彗星〈揺るる火〉。その星を狩った者は、火狩りの王と呼ばれるだろう」――。千年彗星〈揺るる火〉とは何なのか。「火狩りの王」の伝説に秘められた世界の真実とは? 森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するとき、運命の歯車が動き出す。

内容説明

最終戦争後の世界。人類は火を扱えない病に冒され、ほそぼそと暮らしていた。使えるのは森に棲む炎魔から得た特殊な火だけ。森に囲まれた村に住む灯子は、炎魔に襲われある男性に助けられるが、彼は命を落としてしまう。形見を家族に届けるため、灯子の旅が始まった―。首都では母を亡くした少年、煌四が妹と名家に迎え入れられる。灯子と煌四、2人の人生が交差する時、運命が動き出す。長編ファンタジーの大作が堂々開幕!

著者等紹介

日向理恵子[ヒナタリエコ]
1984年、兵庫県生まれ。児童文学作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミュポトワ@猫mode

96
火狩りの王、1巻目。あー面白かった。決してそんなことはないのだが、久しぶりに面白い長編ファンタジーを読んだ気がする。いっぱい読んでるんだけどね、でもここまで長編って珍しいかもしれない。まだ1巻目なので、訳が分からないことが多いが、そこが面白い。訳が分からないまま、ズブズブと物語に引き込まれるこの感じ。この面白さのまま、外伝まで一気に行ってもらいたい。期待を込めて2巻目、読んでいきます。それにしても山田先生よ。良い挿絵で、物語をアシストしてくれる。マジで素晴らしい。2024/02/20

万葉語り

53
最終戦争後の未来世界。人は火が使えなくなり、火狩りが炎魔から刈り取る金色の血のような液体を燃料に、細々と生活を営んでいる。少しずつ世界観を理解するにつれて、町の少年煌四と紙漉きの村の少女灯子の邂逅を待ち望む自分がいた。しかし、いいところで物語は続く。結構長いシリーズに手を出してしまったことも分かった。2023-582023/05/03

PEN-F

46
今までに人類は一体どれだけの数の種の尊い生き物を絶滅に追いやってきたのだろう。それはまさにジェノサイドと呼ぶに相応しいほどの無慈悲の虐殺。一度滅びかけた人類は火を失った世界を生きている。闇と、そして炎魔という魔物に怯える日々を送りながら。たしかに炎魔は人を殺す。でも彼らは自らの命と引き換えに人類に火を分け与える。これは何を意味するのだろう?まだ人類は世界に存在する事を許される存在なのか試されているのか?超一級品のファンタジーの幕開け!2023/04/15

よっち

35
人類最終戦争後の世界。森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四。2人の人生が交差するファンタジー。大地は黒い森に覆われる世界、天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる人体発火病原体に冒されている人類。千年彗星〈揺るる火〉や「火狩りの王」といった伝説とは何なのか。困難な時代を背景に二人の数奇な運命が動き出すストーリーは、灯子が火狩りの遺品と狩り犬かなたを遺族に返すため首都へ向かうことで繋がりそうですね…ここからどう物語を動かしてゆくのか続巻に期待。2023/01/30

もっぱら有隣堂と啓文堂

30
新聞広告と山田章博さんのイラストから。「大人のあなたが夢中になるファンタジー!」「シリーズ全5巻、5ケ月連続刊行第一弾!」というもの。守り人シリーズも十二国記もそうだが、ロードゴーイング+主人公の成長記という構成自体がよろしいわけ。いろいろな事件が起き、失敗をし、立ち直り、裏切られ、友情を築き、やり遂げる。感情移入もしやすく、読み終えると999じゃないけれど一つの旅が終わる寂しさがあって。この作品の情報は何も持ち合わせていないので、灯子と煌四がどのように出会い、旅をし、成長するのか、楽しみながら見届けたい2022/12/02

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