感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神在月
8
戦時中の話を書いた時の参考資料として購入。今から40年前の本。特攻隊員だった彼等がまだ社会の中枢にいた頃だ。慰安婦も靖国も問題になってなかった。彼等が表舞台から居なくなって日本はおかしくなった。特攻兵器がこんなに種類があるとは思わなかった。人間魚雷の回天は霞ヶ浦の予科練記念館で原寸大模型を見た。桜花くらいは知っていたが、秋水、震洋、海竜、蛟竜、果ては毒ガス特攻隊があったなんて全く初耳だった。人生を予科練に捧げ国を護るために「死」だけを見つめた彼等の暗い青春。今の繁栄は彼等の犠牲があればこそ。忘るまじ。2020/09/21
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