内容説明
本書は、神戸学院大学「長期共同研究(A)」(1996年4月~1999年3月)の3カ年に亘る約27回の「フィランソロピー研究フォーラム(こうべ)」における研究報告(助言・報告者、パネリストを含め40人の協働の研究活動)と熱心なディスカッションに基づいた学際的総合研究による研究成果の一部である。「フィランソロピー研究フォーラム(こうべ)」のキー・コンセプトは、阪神・淡路大震災からの復興・創生には、地域づくりに参加する市民・企業市民・市民公益団体・国と地方の行政との「共生」による、ゆるやかな、パートナーシップをとるという、「日本型のフィランソロピー」の仕組みづくりの発展に寄与する研究活動を行うというものである。
目次
第1部 文化経済型社会とNPO、NGO(移動社会と文化経済型システム;情報化ネットワークとNPO、NGO;姉妹都市を活かした地域環境政策―高崎市の5市間国際交流環境プログラムから;ドイツにおけるNPOの一形態―連邦の2つのモデルプログラムを中心に)
第2部 社会的経済としてのNPO、NGO(交流社会の地域づくりとNPOの役割―「自治会活動」と「町並み保存活動」を事例に;景観保全における観光およびトラスト手法の意義とその役割;市民まちづくり会社の現状と課題)
第3部 地域づくりの社会文化開発と企業財団・新しいコミュニティ財団の可能性(企業財団とNPO―サントリー文化財団の活動から考える;文化NPOの現場からみた文化支援のあり方の一考察;地域づくりのNPO―参加型社会の形成をめざして伊賀上野、箕面のまちづくり活動の事例から;地域づくりと日本型フィランソロピーの可能性―文化経済学と財政学的接近からみた試論)
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