出版社内容情報
本書は、われわれがこれまで知らないで済ませてきた「電力」というものの特徴を分かりやすく解説し、容量メカニズム、消費者保護、再生可能エネルギーなど、実りある電力システム改革の議論の前提となる基礎知識を与えてくれる。
内容説明
東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故から4年。まだ、解決の筋道は見えない中、電力システム改革が検討され、実行されようとしている。本書は、日本国民がこれまで知らないで済ませてきた「電力」というものの特徴を分かりやすく解説し、電力システム改革をきちんと議論できるような基礎知識を与えてくれる。再生可能エネルギー、競争の姿と消費者保護、容量メカニズム…。今後何をどうしていくのか、まずは正しい理解の上で判断し、選択していくことが重要だ。
目次
第1章 電力システム改革をめぐる議論
第2章 発送電法的分離とは何か
第3章 小売全面自由化とは何か
第4章 供給力確保と容量市場
第5章 ドイツのエネルギー政策の理想と現実―自由化・再エネ・脱原発
第6章 電力新技術とその仕組み
第7章 原子力発電とシステム改革
著者等紹介
山内弘隆[ヤマウチヒロタカ]
慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学大学院商学研究科教授
澤昭裕[サワアキヒロ]
プリンストン大学ウッドローウィルソン行政大学院修了、行政学修士。NPO法人国際環境経済研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちや
2
まあまあ 2019/11/22
okadaisuk8
2
電力システム改革について客観的に考えるための知識を提供する……という立場をくどく強調することから何となく想像ついたが、やはり原発は維持すべきであり、電力小売りの自由化はかえって電気料金の上昇や供給の不安定化につながるというのが結論でした(笑)。しかし、電力って貯めることもできないし、送電線など莫大なインフラ投資も必要だし、特殊な産業であるということが伝わってくるのも確か。でも悪いが、福島の事故への反省とかほとんど感じられないな……2016/04/28
kazu2
0
参考になりました2015/05/31
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