出版社内容情報
5G時代を迎えた情報通信ネットワーク。この新しいネットワーク技術の発展にともない、大きく変容を遂げた情報通信産業構造はさらなる変革を求められている。モバイル利用は人対人のコミュニケーションだけでなく、人対モノ、モノ対モノすなわちIoT(Internet of Things)分野で、AI とも連携し、自動運転、遠隔医療、工場の無人化、遠隔農業など社会全体に大きなイノベーションをおこす可能性を内包している。
本書は、このような動きを踏まえ、情報通信のデジタル化はこれまで通信と放送の融合を進化させてきたとの理解だけでなく、5G、さらにそれ以降の変化について学んでおくことがこれからの社会を動かしていく上で必要不可欠な知識と考え、研究グループで研鑽を積んだ執筆陣による書籍化を行った。
本書では、情報通信産業の構造変容と社会の各分野でもたらされてきたイノベーション、今後もたらされるイノベーションをテーマにしつつも、時代を巻き戻してこれまでの変容過程の解釈を促したうえで、注目トピックを紹介、さらに、日本、中国、韓国とのモバイル政策およびデジタル社会の進化プロセスの国際比較から日本の情報通信政策とデジタル社会の特質を解説している。
大学生のためのテキストとして使用されるとともに、社会人セミナーの参考書としても利用しやすいようにということから、基本的な考え方やその手法についても説明を加えるなど、読みやすさに配慮した編集となっている。
内容説明
ポスト5Gが構築する新しい市場によって、情報サービスの競争関係は、どう変わっていくのだろうか?重要トピックの解説、デジタル政策の国際比較も交えながら、新技術の社会的・経済的インパクトをとらえる視点を提供。大学生の教科書、社会人セミナーの参考書として最適!
目次
第1部 情報通信産業の構造変容と政策(情報通信ネットワークの展開;ネットワークの進化とイノベーション;モバイル技術の進化;電波監理政策の展開;次世代型映像地域メディアの可能性)
第2部 5Gモバイルのもたらすデジタル社会(スマートフォン向け5Gの利用動向―日本・韓国・中国の国際比較;スマートシティ構想と5G;地域交通と5G;中国の5G政策とデジタル社会の持続的発展;韓国の5G政策と社会;日本の5G政策と社会)
著者等紹介
菅谷実[スガヤミノル]
慶應義塾大学名誉教授。国際基督教大学大学院行政学研究科博士後期課程修了(学術博士)。白鴎大学経営学部助教授、慶應義塾大学新聞研究所助教授、ハーバード大学ケネディ・スクール訪問研究員、ミシガン州立大学コミュニケーション学部訪問教授、慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授、ハワイ大学コミュニケーション学部訪問研究員(フルブライト研究員)、白鴎大学客員教授などを歴任、2015年4月に名誉教授
山田徳彦[ヤマダノリヒコ]
白鴎大学経営学部教授。早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程修了、博士(商学)。白鴎大学講師・准教授を経て現職。現在、地域の公共交通の望ましいあり方、地域の活性化に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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