内容説明
本書はどちらかといえば、「どのように」生成された現実を解釈するか、現実を生成するか、の解釈者、生成者の視点に重心を置いている。マーケティング研究においては、世界でも極めて「先駆的な」ものである。それらは従来のマーケティング研究だけでなく、社会学など他の社会科学、人文科学との学際的な親近さも、より多く持っている。
目次
第1部 マーケティングとブランド理論のニュー・パラダイム―実務から理論に遡る(マーケティングは「適応」か、「操作・創造」か―消費とマーケティングの相互作用的関係;関係性の場としてのブランド―関係性マーケティングの理解に関わって;マーケティング研究とその方法論―社会科学における実証主義の限界性と解釈主義の必要性)
第2部 ブランドの解釈学―理論を実務に適用する(マネジメントを超えたブランド・マネジメント―「読みと構想力」のブランディング論;ブランドの意味生成―ブランディングのための広告の意味作用論;ブランドの解釈学:事例によるブランドの意味世界とブランディングの実際―「ウォークマン」ブランドの意味世界とソニーのブランディング)
「ブランド」とマーケティングの実践倫理―ブランドと「信頼性」
著者等紹介
豊島襄[トヨシマジョウ]
1969年京都大学大学院・哲学研究科(美学美術史専攻)修士課程修了、マツダ株式会社入社。宣伝部、広報部、ブランド・マーケティング部等を経て、99年より休職中。現在、ブレーンバンク株式会社顧問、CM総合研究所・客員研究員。所属学会は日本広告学会、日本商業学会、組織学会
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