出版社内容情報
本書は,財務分析視点に依拠して利益の質概念を体系的に解明し,利益の質における内部統制報告制度の経済的影響に関する実証分析結果を示す。裁量行動の意図に関する解明方法を発見した点で経営分析研究や裁量行動研究に資する。
内容説明
複数の利益の質評価尺度を用いた横断的分析手法によって、経営者による裁量行動の意図が情報提供か機会主義かを把握することに成功。
目次
序章 問題の提示と構成
第1章 利益の質分析視点と利益の質評価尺度
第2章 内部統制報告制度の宣誓書規定
第3章 先行研究レヴュー
第4章 利益の質評価尺度としての会計発生高の質と持続性
第5章 会計的裁量行動、実体的裁量行動と内部統制報告制度の分析
第6章 キャッシュ・フロー予測における内部統制報告制度の影響
第7章 会計発生高の質の決定要因分析
終章 結論と課題
著者等紹介
中島真澄[ナカシママスミ]
1994年南山大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得。2010年南山大学より学位(経営学)(論文博士)を取得。2004年福島学院大学客員研究員。2006年福島学院大学客員助教授。同大客員准教授を経て2011年福島学院大学教授。2004年米国コンバース大学客員研究員。2005年米国コンバース大学兼任講師。2008年米国コンバース大学兼任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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