出版社内容情報
ドイツ公会計研究と資金理論的公会計の構築。
内容説明
本書においては、ドイツ公会計の研究を基礎に、公会計制度改革のための理念型を提示することがその最終的な目的となっている。その理念型は、まずパブリック・セクターにおいても資源費消の測定を行うことを前提とし、さらに進んで、単なる現金収支会計とは異なる資金計算を中心概念に据えた公会計論である。しかも、公会計であるが故に受けるさまざまな影響力から自由であるための条件整備を意識し、意思決定有用性よりも計算構造的整合性を重視した体系としてそれを構築しようとするものである。
目次
ドイツ公会計の生成と発展
第1部 ドイツの公会計制度(公会計・公監査制度の全体像;公会計制度の問題と改革の方向 ほか)
第2部 公会計の理論(アカウンタビリティ概念と公会計情報;時価評価における二重計算―新資本造成論 ほか)
第3部 公会計のニューデザイン(スイス・カントンのためのFDKモデル―公会計への資金情報の導入;FDKモデルにおける記帳の仕組みと決算報告書 ほか)
第4部 関係法令(翻訳)(連邦および州の予算法の原則に関する法律(予算原則法―HGrG)
ドイツ地方公営企業法 ほか)
著者等紹介
亀井孝文[カメイタカフミ]
1947年生まれ。南山大学経済学部、神戸商科大学大学院経営学研究科修士課程・博士課程(単位取得退学)。1971~1972年Ruhr‐Universit¨at Bochum経済学部。1976年鹿児島経済大学(現鹿児島国際大学)経済学部助手、専任講師(1977年)、助教授(1981年)、教授(1989年)。1989~1990年Philipps‐Universit¨at Marburg監査論講座客員研究員。1992年流通科学大学情報学部教授。2000年南山大学総合政策学部教授、現在に至る
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