出版社内容情報
スウェーデン型混合経済の台頭・形成期におけるその役割を詳細に分析。
内容説明
本書は、時期的にスウェーデン型混合経済の台頭・形成期においてこの国の私的企業の会計が果した役割を考察するために、筆者がこれまで公表してきたスウェーデンの企業会計の生成・発達に関する論稿の中より、この経済体制の特徴に照らして重要と思われる論稿を選択し、場合によっては完全な書替え或いは部分的な若干の修正と加筆をすることによって一先ず体系的に纏めた上で、新たに補章を追加した研究書である。
目次
第1章 スウェーデン型混合経済の台頭・形成の過程
第2章 スウェーデンの戦間期における近代的な会計学の教育・研究の動向
第3章 O.Sill´enの貸借対照表評価諸原則論―貸借対照表評価実務擁護論
第4章 近代スウェーデンにおける原価計算の標準化運動(1920‐1930年代)―戦間期におけるこの国の産業合理化運動の一環として
第5章 Svenska T¨andsticksfabriks ABの拡張政策と粉飾決算―この国の近代会計開示制度の整備に向けて
第6章 スウェーデンにおける自由償却制度(1938‐1955年)の意義
第7章 スウェーデンにおける投資準備金制度(1938‐1955年)の意義
補章 スウェーデンの戦間期における会計諸規定の動向―特に1910年株式会社法及び1929年会計法におけるそれを中心として
著者等紹介
大野文子[オオノフミコ]
明治大学商学部商学科卒業。明治大学商学研究科修士課程修了。明治大学商学研究科博士課程退学(単位修得)。明治大学短期大学専任助手、明治大学短期大学選任教授を経て、現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授。専攻は会計学。1977年4月‐1979年3月学校法人明治大学による在外研究期間中ストックホルム大学企業経済学部の客員研究員としてスウェーデン会計の歴史を研究。商博
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