内容説明
本書は、従業員の労働の提供に対する対価として事業主が現在と将来にわたって支給しなければならない、さまざまな給付義務を労働債務という概念でとらえ、それにかかわる会計問題を理論と制度の両面から綜合的に検討している。
目次
労働債務の会計問題への接近
第1部 労働債務の会計の基本問題(労働債務概念の展開―法的債務から見なし債務へ;労働債務と配当可能利益問題―退職給付をめぐる株主と従業員の利害調整;新しい確定給付型年金制度の債務問題―キャッシュバランス・プランの会計;労働債務としてのストックオプション会計;繰延報酬制度の信託と債務の再評価―米国における信託の会計処理基準の争点;有給休暇をめぐる労働債務の会計;労働債務とコーポレートガバナンス問題―企業年金をめぐるコーポレートガバナンス・ディスクロージャー)
第2部 労働債務の会計問題の展開―退職給付の会計基準の国際的動向(労働債務のディスクロージャーの方向―米国の企業年金のディスクロージャー改革;労働債務と財務業績―イギリスにおける企業年金の財務業績問題;わが国における労働債務の会計問題―退職給付の会計基準をめぐって)
著者等紹介
今福愛志[イマフクアイシ]
1941年生まれ。1965年日本大学商学部卒業。1971年明治大学大学院商学研究科博士課程修了。1971年日本大学経済学部助手。現在、日本大学経済学部教授、博士(経済学)。1998年~2000年公認会計士第2次試験委員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 常民の囁きと怒り