内容説明
本書は、わが国における自己株式会計(制度)の現代的意義と動向とを明らかにするため、国際的視野にたっても先進国といえる米国の自己株式会計の諸問題を、会計制度の形成と展開を中心に据えて、会計制度を形成するさいの現実的な契機となる会計実務の詳細な研究調査、そして、会計制度をささえる会計理論の分析という視点から総合的に考察する。すなわち、自己株式に関する会計制度、会計実務および会計理論という3つの側面の相互関係を分析対象とし、それらの関係性を明らかにすることを通して、自己株式会計理論の実証的・記述的な体系化を目指している。
目次
第1部 伝統的自己株式会計論(自己株式をめぐる法律制度の累積的形成と展開過程;会計理論の展開;会計実務の変容;会計制度の形成過程)
第2部 現代自己株式会計論(新資産税の展開;会計基準設定と実務有効性;自己株式負債説の展開;自社株式を対象とした売建プット・オプションとその株式の会計問題;ストック・オプション会計の現代的課題)
著者等紹介
椛田龍三[カバタリュウゾウ]
1954年福岡県直方市に生まれる。1976年福岡大学商学部卒業。1981年福岡大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得。1986年日本文理大学商経学部講師。1992年同大学助教授。2000年大分大学経済学部助教授
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