出版社内容情報
中国はGDPで世界2位となる中で、人材マネジメント能力を向上させつつあり、競争力を高めた企業も数多く生まれてきている。
本書は、日系中国企業の現場で働く「ヒト」に焦点を当て、その実態・特徴を明らかにする中で、日本の人事慣習と中国の慣習のハイブリッドがどの ような場合に相乗効果が働くのか、また、そのようなハイブリッドの進展をめぐるダイナミズムを追究した。
グローバル人的資源管理に関心のある研究者のみならず、中国での実務にかかわる経営者・人事担当者に役立つだろう。
目次
本書の内容・構成と特徴
第1部 人事・労務管理の諸相(中国企業の現場にみるハイブリッド型人材マネジメント―大手電機メーカーの製造職場の事例;日系企業の離職問題;余剰人員対策制度;企業内教育制度;日系企業における多能工制度;現場力(「カイゼン」活動)
内部昇進制度1(社内公募制度を含む)
内部昇進制度2(評価制度))
第2部 人事・労務管理のダイナミズム(技術・技能集約的職場の労務管理―自動車メーカーの製造現場の事例;女子労働者の雇用システム―大手電機メーカーの製造職場の事例;中小企業の技能形成―中小電機メーカーの日中比較;女子従業員の人事管理―大手電機メーカーのホワイトカラー職場の事例;技術者の人事管理―垂直統合体制との連関を中心に;新興ローカル企業の人材育成と報酬制度)
「複数型人事労務管理」の課題と展望
著者等紹介
李捷生[リショウセイ]
1957年生まれ。大阪市立大学大学院創造都市研究科教授。東京大学大学院経済学研究科修了。博士(経済学)
〓燕書[カクエンショ]
1956年4月11日生まれ。明治大学経営学部教授。東京大学大学院経済学研究科修了、経済学博士
多田稔[タダミノル]
1962年1月29日生まれ。日本経済大学大学院経営学研究科教授。明治大学大学院経営学研究科(博士後期課程)修了。博士(経営学)
藤井正男[フジイマサオ]
1969年生まれ。帝塚山大学・神戸女学院大学・日本経済大学大学院非常勤講師。大阪市立大学大学院経済学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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