内容説明
今日では「失われた10年」とひと言で呼ばれるあの深刻な平成不況期において、さまざまな経営危機に直面しつつも何とか乗り切ってきた多くの企業と人びと。本書は、その中の一人として自ら体験したある企業の「企業再生プロセス」を、経営学上の3つのパラダイムから分析したきわめてユニークな事例研究である。
目次
第1部 イントロダクション(研究の目的と方法)
第2部 事例の記述(会社の概要と高炉停止までの状況;高炉停止後の企業再生プロセス)
第3部 事例の分析(分析の視角―3つの分析パラダイムから;企業再生におけるキー概念とプロセスの主導権―コーポレートガバナンス論の分析視角から見えてくるもの)
結論と含意および今後への課題
著者等紹介
川村稲造[カワムライナゾウ]
1950年福井県に生まれる。1972年大阪大学法学部卒業、大手都市銀行に勤務。1977年銀行派遣で、大阪大学大学院法学研究科博士前期課程入学。1979年前期課程修了、論文「企業の社会的責任」により法学修士。銀行復職後、支店営業部門(支店長3カ店を含む)と本部管理職(人事部・総務部・個人部・コンプライアンス総括部など)を経験。2000年同銀行融資業務部長。2002年鉄鋼メーカー(東証1部上場)へ出向・取締役に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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