内容説明
本書は、企業社会責任(corporate social responsibility、CSR)に関する著者の今日までの研究の総括である。経営学におけるCSR研究は、1920年代に始まり、三つの雁行する局面をとって展開されてきている。本書はそれら3局面の研究を検討・吟味し、それらを総合して、実践理論としてのCSR論を構築しようと意図している。
目次
第1編 企業社会責任の本質と内容
第2編 企業社会業績の測定・評価
第3編 企業の社会業績と経済業績の相関
第4編 企業社会責任の実践理論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KIO
2
経営学は、森本三男の著作から学びました。歴史が浅く、対象の幅がとても広い経営学という分野で、森本教授は理論的な部類に入っていたと思います。そして、この本を手にした当時、学問的方向の萌芽が見えていたのが、企業の社会的責任の理論です。企業の所有者たる株主に金銭的利益を供与するならば理解できますが、利益を付与する対象を地域社会などに広げるということは、株主の財産の費消となりかねません。その理論的背景を知りたいと思い、この本を手に取りました。しかし、読み切れなかった…僕がMBAを選んだのならきっと読んでいたかも。