内容説明
本書の目的は、「多国籍企業」と呼ばれるような、グローバルに事業を営んでいる巨大製造企業のグローバル・ブランド管理実態を、組織・制度や機能・内容、意思決定所在などの諸側面から検討することである。このことは、一方では多国籍企業論や国際経営論およびブランド管理論の研究者に対してより深い洞察のための題材を提供するであろうし、他方では「グローバル・ブランドをどのように管理したらいいか」悩んでいる実務家へよりよい管理のための題材を提供するであろう。また、ブランドに関心を持っている多くの方々に、通常とは少し異なった分析視角を提示することができるだろう。
目次
1 理論編(国際マーケティング研究におけるブランドの位置づけ;グローバル・ブランド管理の分析枠組;グローバル・ブランド管理における本社・現地法人間の調整形態)
2 実証編(α社におけるグローバル・ブランド管理の調整形態;日系企業における製品ブランド管理の実態―グローバル・ブランド管理調査への示唆;グローバル・ブランド管理の産業類型間比較;グローバル・ブランド管理の企業国籍間比較;広告のグローバル管理と広告会社の役割;6社にみるグローバル・ブランド管理の実態)
著者等紹介
大石芳裕[オオイシヨシヒロ]
1952年生まれ。九州大学経済学部卒、九州大学大学院経済学研究科博士後期課程中退。現在、明治大学経営学部教授。国際ビジネス研究学会(理事)、日本流通学会(理事)、日本商業学会、国際経済学会、日本経営学会、Academy of International Business所属
原田将[ハラダススム]
1975年生まれ。佐賀大学経済学部卒、明治大学大学院経営学研究科博士後期課程中退。現在、静岡産業大学経営学部専任講師(ブランド管理論/スポーツ・マーケティング論担当)。国際ビジネス研究学会、日本流通学会、日本商業学会、Academy of International Business所属
井上真里[イノウエマサト]
1976年生まれ。明治大学経営学部卒、明治大学大学院経営学研究科博士後期課程在籍。現在、明治大学経営学部専任助手、下関市立大学非常勤講師(国際マーケティング論担当)。国際ビジネス研究学会、日本流通学会、日本商業学会、Academy of International Business所属
小野寺健司[オノデラケンジ]
1952年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒。現在、(株)博報堂研究開発局主席研究員。日本商業学会、社団法人日本マーケティング協会マイスター所属。1975年博報堂入社後、1984年~89年の米国駐在時を含み、プランニング部門で外資系企業や日本企業のコミュニケーション戦略立案などを担当。1991年~93年にはJリーグ設立準備委員会の委員として、マーケティング戦略・組織・規約作りなどを担当。1999年より現職
小山諭[オヤマサトシ]
1959年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒、ニューヨーク大学経営大学院修了(MBA)。現在、(株)博報堂研究開発局主任研究員。損害保険会社、米国投資銀行を経て、1988年博報堂に勤務。同社では、営業、マーケティング・ディレクターとして、日本企業の国内市場・海外市場のコミュニケーション・プランニング、外資系企業の日本市場におけるコミュニケーション・プランニング、得意先企業の新商品開発、などを担当。1998年より現職
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