企業文化―ダイバーシティと文化の仕組み (改訂版)

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企業文化―ダイバーシティと文化の仕組み (改訂版)

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  • サイズ A5判/ページ数 252p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784561236757
  • NDC分類 335.13
  • Cコード C3034

出版社内容情報

2004年に翻訳出版された『企業文化』は、やはり名著として名高い『組織文化とリーダーシップ』の、よりビジネス実務に近く活用できる本ととして高く評価されてきた。

この改訂版は、基本的な構成は以前と同じながら、こんにち企業文化に関連し、グローバル化・IT活用などの進展により 具体的に課題となることが増えたテーマを掘り下げて論じている。また、翻訳がより読みやすく図版も充実した上、要所に「読者の皆さんへの質問」が用意され、論点を自身の問題に引きつけて理解しやすいよう工夫した。

エドガー・ヘンリー・シャインの組織文化論の入門に最適!

第1部 文化の仕組みと中身

 第1章 なぜ、悩むのか?

 第2章 文化とはいったい何か?

 第3章 組織文化の要素と次元

 第4章 より深層にある仮定

 第5章 文化を評価する時期と方法



第2部 文化の形成、発展、変革のダイナミクス

 第6章 文化の学習と再学習、そして、変容

 第7章 スタートアップ企業における文化の創造、進化、変化

 第8章 成熟企業における文化のダイナミクス

 第9章 組織版「中年の危機」と潜在的衰退



第3部 多文化主義の現実

 第10章 文化が出会う時:買収、合併、ジョイント・ベンチャー等による多文化のコラボレーション

 第11章 文化を扱わざるを得ないリーダーにとっての文化的現実

E.H. シャイン[E.H. シャイン]
マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院名誉教授。

1972年から1982年までの間、組織研究グループの学科長を務める。産業心理、組織心理に関するアメリカ心理療法士協会の資格をもち、アメリカ心理学会の会員。NTL協会においてグループトレーナーを務め、アメリカやヨーロッパ諸国において組織文化、組織開発、プロセス・コンサルテーション、キャリア・ダイナミックスについてコンサルティングをおこなう。

クライアントにはチバ・ガイギー、シェル・インターナショナル、P&G(プロクター・アンド・ギャンブル)、ゼネラル・フーヅ、IBM、アップル、ポラロイドなど国際的に有名な企業が数多く含まれる。

ゴードン・ハーウィック賞、社会科学研究会議の研究員、組織開発への貢献により、ASTD賞を受賞。

尾川 丈一[オガワ ジョウイチ]

松本 美央[マツモト ミオ]

内容説明

否応なくグローバル化し、ダイバーシティ化する組織環境。その多文化社会のなかでそれを力とし活かすために、組織のリーダーやマネジャーは、文化の基本的想定とは何かを、その仕組みや構造的なものを含めて、OSとして、また変容可能な存在として、理解している必要がある。

目次

第1部 文化の仕組みと中身(なぜ、悩むのか?;文化とはいったい何か?;組織文化の要素と次元;より深層にある仮定;文化を評価する時期と方法)
第2部 文化の形成、発展、変革のダイナミクス(文化の学習、学習棄却、そして変容;スタートアップ企業における文化の創造、進化、変化;成熟企業における文化のダイナミクス;組織版「中年の危機」と潜在的衰退)
第3部 多文化主義の現実(文化が出会う時:買収、合併、ジョイント・ベンチャー等による多文化のコラボレーション;文化を扱わざるを得ないリーダーにとっての文化的現実)

著者等紹介

シャイン,エドガー・H.[シャイン,エドガーH.] [Schein,Edger H.]
マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン校経営大学院の名誉教授。1952年にハーバード大学より社会心理学の博士号を取得。ウォータリード陸軍研究所に4年間勤務した後、MITに戻り、2005年まで教壇に立った。現在もコンサルタントとして活躍

尾川丈一[オガワジョウイチ]
東京都大田区生まれ。1982年慶應義塾大学経済学部卒業。1986年慶應義塾大学文学部人間関係学科心理学専攻卒業。1993年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程社会学専攻(所定単位取得退学)。1991年9月‐1992年8月スタンフォード大学医学研究科行動科学教室(MRI)Research Fellow。2003年9月‐2005年8月William Alanson White Institute Post‐Doctoral Progran。2009年神戸大学大学院経営学研究科後期博士課程マネジメント専攻(所定単位取得退学)。現在Process Consultation Inc.(USA),CEO。Stanford University,Clark Center,Bio-Robotics Institute,Visiting Scientist

松本美央[マツモトミオ]
愛知県名古屋市生まれ。1999年筑波大学第一学群人文学類卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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かんちゃん

22
学術的な興味よりも、仕事上の日々の悩みを打開するヒントを求めて手に取った。あるあるネタが多々あり、大いに頷きながら読んだ。「生き残りの不安よりも学習する不安が大きくならないと…」には納得。「アイデンティティの崩壊に対する防衛反応」という説明にも納得。詰まるところ特効薬はないのだが、それも納得。硬直化した組織内に混合種を生み出し、チェンジリーダーを仕立てるのは意外に大変だ。要は、時代にそぐわなくなった価値観をいかにスムーズかつ共感を得ながら移行させるか、それに尽きるのだが、いかんせん市場が性急すぎるのだ。2016/06/20

yurari

1
文化は①文物(見て感じられるもの)②価値観(組織の考え方を伝えるもの)③暗黙の仮定の3つのレベルに分けられる。組織変革する際は、文化を理解し、変革の手順に沿って慎重に進める。移行には5〜15年必要(→変化の激しい時代において、これは少し長すぎる気が💦)企業文化ってどんなものだろうという浅い興味から読み始めたが「文化の評価は、組織の課題や問題に結び付けられない限りほとんど価値がない」とシャイン先生の喝。「文化そのものが課題や問題になる事はほとんどないが、文化的要素が問題の解決を助けたり、妨げたりする」2021/12/17

かった

0
☆5.非常に示唆的な一冊だった。シャイン先生の本は他のものも手に取ってみようという気になった。 文化は企業の中に深く沈殿するものであり、「企業文化を変革しましょう」と言って簡単に変わるものではない。 プロセスコンサルタントとして、多くの企業(DEC、チバ・カイギ―)の経験で具体的な話が展開されている。 必読の一冊だ。2017/05/27

VIRGIL

0
企業には、これまで培った成功体験を基礎とする行動様式、企業文化が存在する。これは、形のある物ばかりでなく、捉え処のない存在。故に企業が合併するとか、買収される場合にこれを意識せず、組織統合が失敗するケースが多い。融和にも5年以上の歳月がかかるという。企業再生において企業文化を変えるよりは、過去に存在していた文化を活かすなどの手法が有効。IBMのガースナーはまさにこの事例。旧版の訳が理解できなかったが、改訂版でやっとわかった。2016/08/25

miura

0
「文化」とはここまでの深さ、広さを持つんだなと思う。2021/09/18

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