出版社内容情報
実践を意識してまとめられた交渉術の教科書。英語圏以外でも翻訳出版された名著、待望の日本語版刊行!
<交渉>はあらゆる場所で行われており、当事者がそうと意識していなくても交渉として捉えられるものがあると言う。 さらに今日の社会では、上からの規範でほとんどのことが決まるタテ型の構造から、利害関係者たちが自分たちで規範を構築するヨコ型の構造へと変化しているため、 交渉の重要性は以前よりさらに高まっている。 研究者・教育者・交渉実務家として経験を積んできた著者たちが、いくつもの学問領域の成果を踏まえつつも理論だけでなく、実際の交渉に使えるコンセプトとツールをまとめた。
目次
序 古い対応に頼る「前に」新しい方法を試す―適切な交渉行動をどう培うか
第1章 交渉する「前に」問い直す―直感型を超えるために
第2章 交渉に入る「前に」準備する―プロセス、問題、人への計画の立て方
第3章 明白なことの「前に」大切なことを行う―プロセスをどう処理するか
第4章 切り分ける「前に」ジョイントバリューを最大にする―問題にどう対処するか
第5章 話す「前に」聞く―人にどう対処するか(1):アクティブ・コミュニケーション
第6章 問題解決の「前に」感情を受けとめる―人にどう対処するか(2)
第7章 複雑性にぶつかる「前に」メソッドを深める―複層交渉、多者間交渉、多文化間交渉をどう管理するか
第8章 締めくくる「前に」合意を形にする―交渉の成果をどう収穫するか
結論 実践に移る「前に」理論を自分のものにする―交渉スキルを改善し続けるために
著者等紹介
ランプルゥ,アラン[ランプルゥ,アラン] [Lempereur,Alain]
ブランダイス大学Alan B.Slifka記念講座教授、同大学院ヘラー・スクールの共生・対立管理専攻科長およびハーバード大学交渉プログラム理事。フルブライト・フェローとしてハーバード大学ロースクールで博士号取得後、フランスESSEC経営大学院教授として1995年IRENE(欧州交渉教育研究センター)設立。国連調査訓練所(UNITAR)特別フェロー、アフリカ諸国における紛争解決リーダーシップ・プログラム、欧州委員会の他、多彩な国際機関、国際企業に交渉および紛争解決の領域で関与している
コルソン,オウレリアン[コルソン,オウレリアン] [Colson,Aur´elien]
ESSEC経営大学院准教授。2009年より同IRENE所長。ケント大学で国際関係学博士号およびパリ・ソルボンヌ大学で政治学博士号取得、1998~2002年までフランス首相顧問の他、ランプルゥ教授と共にフランス外務書、欧州委員会および多数の国際組織における交渉、調停研修を実施している
奥村哲史[オクムラテツシ]
1959年札幌生まれ。札幌北高より成城大学、早稲田大学大学院修了。滋賀大学経済学部教授を経て2006年より名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院DRRC(紛争解決研究センター)フェロー、フランスESSECビジネススクールIRENE(欧州交渉教育研究センター)国際評議員、リスクマネジメント協会評議員を兼任。専攻、ネゴシエーション、紛争解決と合意形成、組織行動、経営戦略(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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