内容説明
中世後期、時代の担い手は騎士から市民へと交代している。本書では、市民・農民から最下層民まで、都市に住むさまざまな職業の人々とその暮らし、市民精神を、年代記などの記述や当時の木版画・細密画に見ていく。
目次
シャッターがカチリと鳴って落ちるとき
ローマ人の町と野生の根―中世都市の生成について
「いささか性悪で冬にはたいそう深く…」―都市の道路で
結婚式の披露宴に六皿の料理―市民の家における日常と祝祭
囚人のフェルト帽―民衆の敬虔さと救護
一ペニヒでソーセージ二本―豪商と小売商人について
振り子職人と錫鋳職人―手工業者とツンフトについて
皮剥ぎ人のナイフ―忌まれた職業と賎民について
さらし台と絞首台のあいだ―中世の司法について
教会のドアの前で大口をあける地獄―復活祭劇から職匠歌へ
「菜っ葉はウィトゥスの日、えんどう豆はグレゴリウスの日に」―農民の日常と労働について
王侯の敵手―都市同盟と都市の政策について
ただ一つのほんとうの大都市―ヨーロッパの諸都市について
著者等紹介
プレティヒャ,ハインリヒ[プレティヒャ,ハインリヒ] [Pleticha,Heinrich]
1924年生。歴史学専攻。高校教育の現場にあって、マティアス・グリューネヴァルト高等学校(ヴュルツブルク)校長等を歴任
関楠生[セキクスオ]
1924年生、ドイツ文学者。東京大学名誉教授、獨協大学名誉教授。児童文学や古代史に関する訳書、歴史読み物の著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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