白水Uブックス<br> 天使の恥部

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  • サイズ B40判/ページ数 360p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560721315
  • NDC分類 963
  • Cコード C0297

出版社内容情報

ウィーン近郊の楽園の島で、極変動後の未来都市で、メキシコ市の病院で、時を超えて繰り返される夢みる女たちの哀しい愛と運命の物語過去・現在・未来、繰り返す哀しい愛の物語
 ウィーン近郊の楽園のような島に軍需産業王の夫によって閉じ込められた世界一の美女。映画スターの彼女には出生にまつわる秘密があった。死者との契約により、30歳になった時から他人の思考が読めるようになるというのだ……。地軸変動により気候が激変、多くの土地が水没した未来の地球。性的治療部で働く女性W218はある日理想の男と出会う。隣国からやってきたその男と、彼女は夢のような一夜を過ごすが、男にはある目的があった……。1975年のメキシコシティ、病院のベッドでアナは語る。アルゼンチンでの過去の生活、政治について、男性至上主義(マチスモ)について、愛について……。過去・現在・未来で繰り返される、女たちの哀しい愛と数奇な運命の物語を、メロドラマやスパイ小説、SFなど、さまざまなスタイルと声を駆使して描き、新境地を切り開いたプイグの傑作。改訳決定版。

マヌエル・プイグ[プイグ]
1932-1990年。アルゼンチンの作家。ブエノスアイレスの大学を卒業後、イタリアへ留学し、映画監督・脚本家を目指すが挫折。ニューヨークで書きあげた長篇『リタ・ヘイワースの背信』を1968年に出版、帰国後発表した『赤い唇』(69)はベストセラーとなるが、『ブエノスアイレス事件』(73)は発禁処分、極右勢力の脅迫もあってメキシコへ亡命。世界各地を転々としながら、『蜘蛛女のキス』(76)、『天使の恥部』(79)などの話題作を発表。巧妙なプロットと流麗な語り、現代的な主題で幅広い人気を博した。

安藤 哲行[アンドウ テツユキ]
1948年岐阜県生まれ。神戸市外国語大学外国語研究科修士課程修了。ラテンアメリカ文学研究者。著書に『現代ラテンアメリカ文学併走』(松籟社)、訳書にエルネスト・サバト『英雄たちと墓』(集英社)、カルロス・フエンテス『老いぼれグリンゴ』(河出書房新社)、レイナルド・アレナス『夜明け前のセレスティーノ』『夜になるまえに』(以上、国書刊行会)、ホルヘ・ボルピ『クリングゾールをさがして』(河出書房新社)などがある。

内容説明

ウィーン近郊の島の屋敷に囲われた世界一の美女。映画スターの彼女には秘密があった。死者との契約により、三十歳になると他人の思考が読めるようになるというのだ…。地軸変動後の未来都市、性的治療部で働く女性W218はある日理想の男性と出会う…。メキシコシティ、病院のベッドでアナは語る、社会について、愛について…。過去・現在・未来で繰り返される女たちの運命の物語を、メロドラマやスパイ小説、SFなど、さまざまなスタイルと声を駆使して描く。

著者等紹介

プイグ,マヌエル[プイグ,マヌエル] [Puig,Manuel]
1932年、ブエノスアイレス州ヘネラル・ビジェーガスで生まれ、映画館に入り浸りの少年時代を過ごす。ブエノスアイレスの大学を卒業後、1956年にイタリアへ留学し、映画監督・脚本家への道を模索するが挫折。1963年、ニューヨークへ移って書きあげた長篇『リタ・ヘイワースの背信』を1968年に出版し、注目を集める。アルゼンチン帰国後に発表した『赤い唇』(69)はベストセラーとなったが、1973年の『ブエノスアイレス事件』が政府によって発禁処分となり、また極右ペロニスタのテロリスト集団トリプレAの脅迫もあって、同年末、メキシコへ亡命。1990年、メキシコで死去

安藤哲行[アンドウテツユキ]
1948年岐阜県生まれ。神戸市外国語大学外国語研究科修士課程修了。ラテンアメリカ文学研究者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コットン

85
イベント『2021年、今年読んだ本はこれだ!』でのタッキニヤンさんのおすすめ本。図書館本で時間的制約もあり残念ながら後半は走り読みだったので皆さんのように深い感想は書けませんが、このストーリーを映画にすると面白いのでは…と感じた。2022/01/07

harass

75
「蜘蛛女のキス」だけでいいかと思っていた作家であるが、評判を聞いて読みだす。現在過去未来の三つの時代を生きる三人の美女の物語が交錯する。1935年、富豪に嫁いだ映画女優は逃げ出すことに、1975年亡命した女性は闘病生活中で、元夫の訪問を受け、はるか未来文明が滅びつつあり性治療師の女性は運命の男性に出会う。一人称や三人称と会話形式が入り乱れるが現代文学にしては追えないほど難解ではない。物語として読み応えがあり、重複する細部を探す読み方も面白い。特にヒロインの悲恋、コミュニケーションの不可能性に唸る。傑作。2018/05/27

圓子

8
プイグ、ますます好きになった。『蜘蛛女のキス』のおもしろさを信じてよかった。こんなにおもしろい上に社会批判とか哲学がきっちり入っていて、読んでいて全然飽きない。いや、だからこそそれをおもしろいというのか。人の足元にある危機感を掬い上げるような作品が好きなんだ。ともすると、身近な危機を忘れそうになるから。2017/09/17

ちり

4
いきなり「ペロニスト」という単語が出て来て「(ああ、アルゼンチンだからペロン支持者ってことか…)」と察するまで若干の時間を要した(ペロンという名前がその前に登場してくれてたらすぐ理解できたと思うのだが)。なんかしらの性癖の人とかではなかった。2017/05/13

hiro

3
少年の頃母親に連れられていくつも見たアメリカのハリウッド映画に魅せられたからかプイグはブエノスアイレスの大学を出た後、映画の勉強の為にイタリアへ留学、その後デ・シーカ、ルネ・クレマンなどの下で映画監督の道を歩み始めるが、文学へと転換。この本は読んでいってもなぜ時代も異なる二人の女性の話が交互に進行するのかよく分からず、途中でプイグの他の本を2冊読んでこの本に戻ったのだか、読み進めても他の本のように没入できず・・・途中放棄。2020/04/05

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