出版社内容情報
ルネサンス美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『列伝』から二大巨匠を収録。
内容説明
イタリア・ルネサンスの美術を知るうえで最も重要、かつ読み物としての面白さを兼ね備えたヴァザーリの『芸術家列伝』は、ダンテの『神曲』とならぶ古典として知られている。その中よりルネサンスの二大巨匠の伝記を収録。
目次
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ミケランジェロ
ヴァザーリと二大巨匠
著者等紹介
ヴァザーリ,ジョルジョ[ヴァザーリ,ジョルジョ][Vasari,Giorgio]
1511‐1574。イタリアのアレッツォ生まれ。画家、建築家、都市設計家、庭園設計家、祝祭演出家など多方面で活躍。なかでもその才能は、その文筆活動に発揮され、チマブーエから約300年間にわたる、ルネサンスの美術家とその作品を扱った『芸術家列伝』は、イタリア・ルネサンス美術を知るうえでの最も重要な資料となっている
田中英道[タナカヒデミチ]
1942年生まれ。1964年東京大学仏文科、66年美術史学科卒。69年ストラスブール大学Ph.D。東北大学名誉教授、ローマ大学、ボローニャ大学客員教授
森雅彦[モリマサヒコ]
1952年生まれ。1980年東北大学文学部大学院博士課程修了。イタリア・ルネサンス美術史専攻。宮城学院女子大学学芸学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takakomama
4
レオナルド・ダ・ヴィンチとミケランジェロの伝記。ヴァザーリが親しかったミケランジェロの記述に偏っています。ヴァザーリは、ふたりを褒めたたえています。ミケランジェロの部分は、作品の写真が多く載っているので、「ミケランジェロ・ブオナローティの生涯」を、おすすめします。2023/04/19
サティ
1
ようやく1、2、3と全部制覇いたしました。1年かかった。ミケランジェロが90才まで元気に過ごしてこれたのは、ローマの空気が彼にあっていたようです。最後の日に至るまで作品制作を放棄するようなことはなかったとか。最後まで作品にかける執念はすごい。2019/05/01
tieckP(ティークP)
1
この3巻本と元になった白水社の大型の本は、資料的な価値が高いのでたまに読み通したり、つまみ読みしたりするけれども、このミケランジェロ伝は、芸術家についての伝記の型ともなった1番の傑作である(ただし、面識ない画家についてのゴシップ本のような内容もそれはそれで面白いのだけれど)。信頼できない語り手というフィクションについて言われる用語があるけれど、このヴァザーリのミケランジェロについての信頼できなさは抜群に面白くて、擁護してるのにどんどんミケランジェロの不器用さが伝わってしまう。そこは芸術関係なしに面白い。2016/10/17
久美
0
ある「天才」について、後世の意見ではなく、彼を実際に知っている人間の語る言葉はやはり重みが違う気がする。巻末の解説も必読です。2012/01/08
craudeyuri
0
3を読むといかにミケランジェロの存在がルネサンスの人びとにとって重要かわかります。後に付いてる訳者解説も興味深いです。ヴァザーリと近代の意外な関係?2012/02/07