白水Uブックス<br> 存在と苦悩

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白水Uブックス
存在と苦悩

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  • サイズ B40判/ページ数 316p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560721124
  • NDC分類 134.6
  • Cコード C1210

内容説明

主著『意志と表象としての世界』『倫理学の二つの根本問題』を中心とする著作から、ワーグナーに讃えられた「音楽の形而上学」をはじめ、人生論、道徳論、芸術論、宗教論、認識論を選り抜いて編集した、日本版のアンソロジー。ショーペンハウアー入門にふさわしい一冊。

目次

表象と意志について
苦悩の生について
利己と加虐の心理について
意志の不滅について
性愛の哲理
道徳の根源、同情
天才について
芸術について
歴史と文学について
音楽の形而上学
禁欲について
死について

著者等紹介

ショーペンハウアー,アルトゥール[ショーペンハウアー,アルトゥール][Schopenhauer,Arthur]
1788年2月22日、ダンチヒ(現ポーランドのグダニスク)に裕福な商人と女性作家のあいだに生まれる。のちにハンブルクへ移住。ゲッティンゲン大学・イェーナ大学で医学・哲学を学ぶ。母親の縁でゲーテと親交があった。1820年にベルリン大学講師になるが、当時教授だったヘーゲルの人気に圧倒されてまもなく辞職。以降、民間の学者として過ごした。近代自然科学の成果を認めつつも人間のいとなみの根源は、万物を支配する非合理的意志にあると見た

金森誠也[カナモリシゲナリ]
1927年、東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒業。日本放送協会(NHK)勤務後、広島大学教授、亜細亜大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。現在、著述家、翻訳家。専門はドイツ文学、ドイツ思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

双海(ふたみ)

13
『意志と表象としての世界』『倫理学の二つの根本問題』を中心とする著作から、ワーグナーに大きな影響を与えた有名な「音楽の形而上学」をはじめ、認識論・人生論・道徳論・芸術論等を抽出編集した日本独自のアンソロジー。「人間がすべての苦しみと悩みを地獄に追放したあとでは、天国にはただ退屈しか残らない」苦悩としての生を説いた哲学者の、生の苦悩とそこからの救済をめぐる珠玉の警句がちりばめられた考察を精選。嫉妬、不安、野心、尽きせぬ欲望に満ちた世界を放擲しよう。2024/08/06

U2

4
唯物論の否定、女性蔑視などショーペンハウアーの思想には個人的に首肯しかねる点も少なくなく、おそらくそれらは現代において一般的にも受け容れがたいものであると思われるが、それだからと言って多くの意義深い思索の成果もろとも彼の思想を一蹴してしまうのは早計にすぎよう。その中でも枢要な「苦痛は積極的であり、快楽は消極的である。本質的にはすべての生は苦しみである」というテーゼに比較すれば、人類の存続を前提して行われるほとんどの倫理学的議論などはいかに当人が真摯であれ能天気なインテリの知的遊戯と言って差し支えなかろう。2015/07/30

ミディアム抹波

1
夕焼けを眺めていてふと仏教の「一切皆苦」の概念を考えて、「でも夕焼けを美しいと思う心に執着も苦もないよなぁ」と思った事があったが、ショーペンハウアーさんも月を見て同じような事を思ったようでちょっと嬉しかった。2016/03/27

ビタミン

0
★★★★☆2013/02/07

ptyx

0
★★★2011/10/17

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