内容説明
その昔、王侯貴族、商人、学生、そして巡礼がフランス全土を経巡った。彼らのゆくところ道ができ、教会や町が生まれた。中世史の名ガイド、ペルヌー姉弟が豊富な知識をもとにフランス中世史の魅力を語る。
目次
ウィリアム征服王のノルマンディー
修道士の国ブルゴーニュ
イル＝ド＝フランス、王領
巡礼の国オーヴェルニュ
メーヌ、アンジュー、トゥーレーヌ―群雄割拠の地、領主の生活
ギュイエンヌとポワトゥ―アリエノールの物語
ラングドックと都市の発展
シャンパーニュとロレーヌ、商人と詩人の国
北フランスと職人の生活
ブルターニュとデュ・ゲクラン将軍
プロヴァンス、リヨネ、サヴォワ―皇帝と教皇
百年戦争の史跡を訪ねて
著者等紹介
ペルヌー，レジーヌ［ペルヌー，レジーヌ］［Ｐｅｒｎｏｕｄ，Ｒ´ｅｇｉｎｅ］
１９０９‐１９９８。ジャンヌ・ダルクの世界的権威にして中世女性史等の専門家。文学博士、レジョン・ドヌール勲章受章
ペルヌー，ジョルジュ［ペルヌー，ジョルジュ］［Ｐｅｒｎｏｕｄ，Ｇｅｏｒｇｅｓ］
１９１４‐１９７６。元パリ・マッチ誌編集長
福本秀子［フクモトヒデコ］
慶應義塾大学経済学部卒、パリ大学法経学部博士課程修了（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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rbyawa
3
ａ１０２、要するにフランスの中世というのは、ノルマン朝から系譜の続くプランタジネット（イギリス王家）との小競り合いに明け暮れた、といふうにこの本を読んでしまうとさすがに行き過ぎなような気はしますが、王妃アリエノールの変節によって領土が塗り替えられた時点では完璧に負けているのは事実。他に出てくるのは修道院や神聖ローマ帝国との一度で済んだ邂逅。シャルルマーニュ（大帝）の血統からカペー朝への変遷の経緯くらいで、まあ要するにプランタジネットの性格が悪いんでしょうか（その結論もどうか）。2010/04/07
植岡藍
1
中世フランスの歴史に絞ってあるので内容が具体的で面白い。様々なエピソードと一緒にフランスを回るような本。次回は地名などを調べながらじっくりと読みたい。2023/10/01
俊太郎
0
全体の1/4か1/3くらいが建築や絵画についての言及に費やされているけれど、名前や様式がポンポン並んでもイメージが出来かねる。とんぼの本やらふくろうの本やらみたいな体裁であればよかったのだが。2017/08/05
リッチー。
0
フランス各地の、主に中世の歴史を紹介するエッセイ集。 テーマはツボなのにハマれないのはおそらく訳か元の文が性に合わないため。 このコンビによる本「リチャード獅子心王」と同様、地元人が書いてるだけあって内容は充実しているのでよけいに残念。2013/11/08
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