出版社内容情報
民族学の歴史と現在
民族学と聞いて、遠い国の異文化や未開社会を研究する学問を思い浮かべる人は少なくないだろう。だが、19世紀末に成立した民族学は、20世紀以降、その対象も方法も大きく変化した。旅や探検、標本収集から始まり、植民地支配のもとで発展した民族学は、フィールドワークを重視する民族誌学へと展開し、さらに都市、移民、グローバル化、ポストコロニアリズム、現代社会の諸問題へと研究領域を広げる。
本書は、その歴史を辿るにとどまらず、社会をどのように理解し、記述し、比較してきたのかという「知の方法」に着目する。民族学・民族誌学・人類学・社会学の境界にも目を配りながら、現地調査、コレクション、分類、比較、理論、そして現代社会への関与まで、民族学者の「道具箱」を開いていく。過去を振り返ることで、現代を理解するための民族学の可能性を描き出す入門書。
【目次】
はじめに
第一章 世界を発見し、世界を記述する
I 旅と探検――標本の収集
II 植民地期の民族学
III コレクション――分類する、比較する、序列化する
IV 民族誌学――観察し、詳細に記述する
第二章 世界の状態を記録する
I 「世界のスケ――ルの拡大」
II 世界の中の都市
III ポストコロニアリズム
IV ポストモダニティ
第三章 現実の捉え方を覆す
I 社会をつくる
II 文化と自然
III 超自然的存在
IV モノと美的感情
第四章 世界の中にあること――関与の領域
I 応用人類学と人類学の応用
II 開発人類学
III 民族学を超えて――主体的関与と責任
IV 問われる民族学
結論
謝辞
訳者あとがき
原注
参考文献
内容説明
「未開社会」を研究する学問から、都市や移民、グローバル化など現代世界を読み解く学問へ。本書は、旅や探検、コレクションからフィールドワーク、理論、社会への関与まで、民族学の歴史と方法の変化をたどり、その現在と可能性を描く、批判的入門書。
目次
第一章 世界を発見し、世界を記述する(旅と探検―標本の収集;植民地期の民族学;コレクション―分類する、比較する、序列化する;民族誌学―観察し、詳細に記述する)
第二章 世界の状態を記録する(「世界のスケールの拡大」;世界の中の都市;ポストコロニアリズム;ポストモダニティ)
第三章 現実の捉え方を覆す(社会をつくる;文化と自然;超自然的存在;モノと美的感情)
第四章 世界の中にあること―関与の領域(応用人類学と人類学の応用;開発人類学;民族学を超えて―主体的関与と責任;問われる民族学)
著者等紹介
カムラン,シルヴェーヌ[カムラン,シルヴェーヌ] [Camelin,Sylvaine]
人類学者。フランス・ナンテール大学民族学・比較社会学研究所講師。専門は人類学・民族学・先史学。アラブ世界、特にアラビア半島地域を対象とし、都市空間、地方政治、記憶、移民といった主題に関する研究を行っている。主にイエメン南部のハドラマウト地方やインド洋沿岸地域においてフィールドワークを実施してきた
ウダール,ソフィー[ウダール,ソフィー] [Houdart,Sophie]
人類学者。フランス国立科学研究センター(CNRS)の研究ディレクター。民族学・比較社会学研究所(Laboratoire d’Ethnologie et de Sociologie Comparative)所属。日本を専門とし、科学、芸術、建築といった分野における創造や革新をテーマに、複数の調査を行ってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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