出版社内容情報
エリクソンの直弟子が、公刊された論文や著作はもちろん貴重な未公開資料も駆使し、その心理療法の実像を再構成した格好の解説書エリク・エリクソンはライフサイクル論で誰もがその名を知る存在だが、彼が心理療法の技術においても天才的であったことは知られていない。エリクソンの直弟子である著者は、公刊されたエリクソンの論文や著作はもちろん遺された未公開資料も駆使して、その精神分析的・心理療法的な営みを再構成する。その人間味あふれる実践と技法は、関係を重視する戦後精神分析の流れを先取りするものであり、現代のセラピストがうけとれる示唆は今なお多い。
エピグラフ
まえがきと謝辞
第1章 序文
第2章 エリク・エリクソン生誕一〇〇周年に思うこと
第3章 エリクソンによる子どもおよび成人の臨床的‐心理療法的研究の展望
第4章 子どものプレイの心理的布置の構造――「オモチャとその読み解き」
第5章 子どものプレイの解釈と子どもの精神分析についての究明――「ことばのない精神分析」と「プレイと治癒」
第6章 リッグス・センターでの臨床事例検討会――視覚的観察と治療について思うこと
第7章 成人の精神分析(1) エリクソンの心理療法的仕事への入門――臨床事例資料を活用して
第8章 成人の精神分析(2) 臨床的かかわり方への深い視点――ジェームズの物語
第9章 成人の精神分析(3) 精神分析的な治療の方法と臨床的技法
第10章 青年期の心理療法的治療――実存的・発達的展望
訳者あとがき
事項索引
人名索引
スティーブン・シュライン[シュライン,スティーブン]
著・文・その他
鑪 幹八郎[タタラ ミキハチロウ]
翻訳
松本 寿弥[マツモト ヒサヤ]
翻訳
目次
第1章 序文
第2章 エリク・エリクソン生誕一〇〇周年に思うこと
第3章 エリクソンによる子どもおよび成人の臨床的‐心理療法的研究の展望
第4章 子どものプレイの心理的布置の構造―「オモチャとその読み解き」
第5章 子どものプレイの解釈と子どもの精神分析についての究明―「ことばのない精神分析」と「プレイと治癒」
第6章 リッグス・センターでの臨床事例検討会―視覚的観察と治療について思うこと
第7章 成人の精神分析(1)エリクソンの心理療法的仕事への入門―臨床事例資料を活用して
第8章 成人の精神分析(2)臨床的かかわり方への深い視点―ジェームズの物語
第9章 成人の精神分析(3)精神分析的な治療の方法と臨床的技法
第10章 青年期の心理療法的治療―実存的・発達的展望
著者等紹介
シュライン,スティーブン[シュライン,スティーブン] [Schlein,Stephen]
臨床心理学者、精神分析家。オースティン・リッグス・センターで臨床的トレーニングを受け、エリク・エリクソンに師事。ハーバード大学医学大学院の元教員であり、臨床スーパーヴァイザーを務めた。ケンブリッジ病院のエリクソン・センターではエリクソンとともに教え、彼の自選論文集『ひとつのものの見方A Way of Looking at Things』を編纂した。現在は、アメリカ国内外でエリクソンの著作について講義を行っている。マサチューセッツ精神分析インスティテュートの教員、ボストン精神分析インスティテュートの客員教員でもある。また、マサチューセッツ州レキシントンで、臨床実践を続けている
鑪幹八郎[タタラミキハチロウ]
1934年熊本県に生まれる。1961年京都大学大学院博士課程修了(臨床心理学専攻)。現在、広島大学名誉教授、京都文教大学名誉教授、教育学博士、臨床心理士
松本寿弥[マツモトヒサヤ]
1970年兵庫県に生まれる。2002年京都大学大学院博士課程単位取得退学(人間環境学専攻)。2010年京都文教大学大学院博士前期課程修了(臨床心理学専攻)。現在、京都文教大学臨床心理学部臨床心理学科講師、産業メンタルヘルス研究所研究員、臨床心理士、京都精神分析心理療法研究所(KIPP)精神分析的心理療法家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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