文庫クセジュ<br> ルネ・ジラール

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文庫クセジュ
ルネ・ジラール

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  • サイズ 新書判/ページ数 190p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784560510575
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C1210

出版社内容情報

「概念の職人」の生涯と思想

 ミシェル・セールをして「人文科学分野のダーウィン」と言わしめたルネ・ジラール。彼の初期の作品の評判は振るわなかったにもかかわらず、セールはダーウィンの進化論とジラールの模倣論の間に類似関係をみてとり、いち早くジラールの学説を評価している。
 本書は、ルネ・ジラールが練り上げた思想を辿り、その展開の必然性を説く。セルバンテス、フローベール、スタンダール、プルースト、ドストエフスキーらの作品に、欲望の三角形を見てとる「欲望論」、ギリシア悲劇やシェイクスピアの作品などから、贄のメカニズムや身代わりの犠牲者を解く「供犠論」、そして贄のメカニズムに終止符を打ち、模倣全体のメカニズムを暴きだす「聖書論」。23歳でアメリカに渡り、文学教師として大学を転々としながらも独自の思想を展開した暴力と宗教的なものの人類学者に迫る。

内容説明

従来の「人文科学」の枠組みに囚われることなく、「真の人間学」を立ち上げた人類学者ルネ・ジラール。あらゆる迫害的表象の脱神話化を試み、その思想は誤解されてきた。本書はジラールの生涯に始まり、主な思想「模倣的欲望」「贄のメカニズム」「聖書による啓示」を掘り下げる。ジラールの思想を知るための格好の入門書。

目次

第1章 或る知識人の人生行路(アヴィニヨンでの幼少時代;アメリカ流謫 ほか)
第2章 模倣的欲望(欲望の三角形;外的媒介、内的媒介 ほか)
第3章 贄のメカニズム(供犠とは何か;供犠の危機 ほか)
第4章 聖書による啓示(聖書物語は神話なのか;犠牲者たちの神 ほか)

著者等紹介

オルスィニ,クリスティーヌ[オルスィニ,クリスティーヌ] [Orsini,Christine]
哲学の教授資格取得者であり、現在、ミメーシス研究会(ARM)副会長兼事務局長

末永絵里子[スエナガエリコ]
京都大学文学部人文学科(哲学基礎文化学系・宗教学専修)卒業。京都大学大学院文学研究科博士課程(思想文化学専攻・宗教学専修)研究指導認定退学。パリ第10大学博士課程修了(哲学博士号取得)。京都芸術大学ほかで非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紙狸

15
2023年刊行(仏語原著は2018年)。バンス米副大統領についてのリサーチの一環で読んだ。バンスはカトリックに改宗して20年にその経緯を公表しているが、その中で、ルネ・ジラールの思想に言及していた。バンスは知人であるPayPalの起業家ピーター・ティールを通じてジラールの思想に接した。特にtheory of scapegoat (この文庫クセジュの訳者あとがきにいう、供犠論)の影響を受けた。ジラールの著作は邦訳も多いが、門外漢には難解だ。その意味でこの文庫クセジュはコンパクトで貴重だ。2025/05/03

ラウリスタ~

12
ルネ・ジラールについては欲望の三角形というワードくらいしか知らなかったので読んでみた。第二次大戦後すぐ1947年にフランス語講師としてアメリカに渡り、その後ずっとアメリカの大学で教鞭をとり続ける。特定の学問分野のディシプリンにとらわれない学際的というよりも独学者的な著作は(文学、人類学)、専門家の批判を浴びつつも、欲望の三角形、スケープゴートなど魅惑的な思考形態を読者にインストールしていくことで広まっていく。集団形成のために一人(時には王)に罪をなすりつける犠牲獣システムから、無実の者キリストの死への転換2023/12/26

ありさと

0
前に読んでいた本でちょこっとだけ触れられていたジラールが気になって入門のつもりで読んだがちょいと具体的すぎた。でもこれよりやわらかい紹介というのもないのかな。順に著作を読んでいくか。2025/03/29

タイガ

0
Paypalを創り上げたピーター・ティールに、影響を与えたルネ・ジラール。「ジラールは人類学のダーウィンである」と評価された。しかし、高い評価を受けているのに、彼の入門本は少ない。ゆえに、私は本書に興味を持った。ジラールの思想・歩みを概観できる本だと思ったからである。  新書という媒体の難しさであるが、この短い本ではジラールについて、初学者でも理解できるように書くのは難しいようだ。どうしても、多少の事前知識を必要とする。だが、彼の思想の重要な点は網羅され、その特異な点も理解できる一冊といえる。2023/05/24

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