出版社内容情報
神々がくり広げる魅惑の世界への誘い
ヨーロッパにおいて、ギリシア神話に次いで作品数が多いのは北欧神話である。その寓話や伝説は『ニーベルングの指環』を書き上げたリヒャルト・ワーグナーをはじめ、映画、アニメーション、ゲームなどを創り出す現在のクリエイターたちにもインスピレーションを与え続けている。
「オージンの麦酒」「鷲の嘴から出た種」は、どちらも〈詩〉を意味し、「カワウソの償い」「アース神に課された代償」「いさかいの金属」「ライン川の火」は、〈黄金〉を指す。北欧神話を伝える「エッダ」には、これら以外にも、神々や巨人たちの名前が、さまざまな言い換えや隠喩となって盛り込まれている。
本書は、こうした特色に触れるとともに、ギリシア神話や聖書との類似を示唆しつつ、神、巨人、小人、怪物、妖精たちがくり広げる100の伝説を取り上げ、魅惑の世界へと誘う。
内容説明
ヨーロッパではギリシア神話に次いで作品数が多い北欧神話。その寓話や伝説は『ニーベルングの指環』を書き上げたワーグナーをはじめ、現在のクリエイター達にもインスピレーションを与え続けている。本書は、神、巨人、小人、怪物、妖精たちがくり広げる一〇〇の伝説を取り上げ、魅惑の世界へと誘う。
目次
九―非常に象徴的な数字
アルベリヒ―愛か力か
アルフ―奇妙な守護神
アルヴィースとソール神―うんちく勝負
愛と憎しみ―復讐を叫ぶ女性
アンガンテュールとフロズル―東西対決?
腕輪―シンボルのなかのシンボル
ワーグナーの作品における指輪―権力への意志
『ニーベルンゲンの歌』における指輪―女性たちの戦争
『エッダ』における指輪―ラインの黄金〔ほか〕
著者等紹介
ゲルパ,パトリック[ゲルパ,パトリック] [Guelpa,Patrick]
ドイツ語上級教員資格、古代および現代スカンジナビア研究の博士号取得、リール第3大学元教授、翻訳家。専門はヴァイキングやアイスランド・サガと他のインド・ヨーロッパ語族の神話との関係について
村松恭平[ムラマツキョウヘイ]
1984年生まれ。ル・モンド・ディプロマティーク日本語版の会代表理事・翻訳者。フランス語講師。上智大学外国語学部フランス語学科卒。東京外国語大学大学院博士後期課程単位取得満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
iwtn_
竜王五代の人
fuwa