出版社内容情報
要塞都市から交易と金融の中心地へ。宗教改革の牙城から急進主義の開かれた都市へ。後退と発展をくり返し国際都市となるまでを概説。
内容説明
カエサルが著わした『ガリア戦記』に登場するその地は、レマン湖の南西岸に位置する要塞都市であった。やがて交易と金融の中心地となり、宗教改革の牙城を経て、急進主義の開かれた都市へと移り変わる。後退と発展をくり返し国際都市となったジュネーヴの歴史を概説。
目次
緒論 ジュネーヴ、その起源から司教都市成立まで
第1編 司教領としてのジュネーヴ(司教都市、封建体制、コミューンの形成;中世ジュネーヴの最盛期(十五世紀)
政治的独立を目指すコミューンの闘いと司教領の終焉(十五世紀末から十六世紀初頭にかけて))
第2編 ジュネーヴ、プロテスタント共和国(プロテスタント共和国の出現とジュネーヴにおける諸制度の再編成(十六世紀)
十七世紀のジュネーヴ
啓蒙主義時代のジュネーヴ―啓蒙主義発信の共和国)
第3編 スイスの一カントンそして国際都市としてのジュネーヴ(スイスの一カントンとしてのジュネーヴ―プロテスタント共和国への復古から政教分離の時代へ(一八一三‐一九〇七年)
国際都市ジュネーヴ―二十世紀から二十一世紀にかけて(一九〇七‐二〇一三年)
ジュネーヴ伝説とジュネーヴ精神)
著者等紹介
デュフール,アルフレッド[デュフール,アルフレッド] [Dufour,Alfred]
1938年、チューリッヒ生まれ。ジュネーヴ大学法学部卒業後、文学部に学士入学し哲学を学ぶ。ドイツのハイデルベルク、フライブルク両大学留学を経て、法学博士号を取得。ジュネーヴ大学法学部で教歴を重ね、正教授に就任。法制史の講義と研究に従事する一方、法制史研究室主任として後進の研究者育成にもたずさわる。現在、ジュネーヴ大学名誉教授、名誉法学部長
大川四郎[オオカワシロウ]
1959年生まれ。1986年名古屋大学大学院法学研究科博士前期課程修了。西洋法制史専攻。愛知大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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