出版社内容情報
若手研究者らが選びぬいた100語
フランスで2010年に創刊された雑誌『社会学』の編集に携わる若手社会学者らが、検討を重ね、選びぬいた100のキーワード。彼らは、「1960年代から70年代の潮流のなかで生じた学派や方法論の諸対立を克服すべく、社会学という専門分野における多元的で厳密なアプローチを大事にしようと心をくだいている」(「序文」より)。
本書は、社会学の「概念」(第三章)の解説にとどまらず、これまであまり説明されることのなかった「基本的な考え方」(第一章)や「方法論」(第二章)、そして「社会的属性」(第四章)に章を割くことで、新しい切り口を示してくれる。
不平等、社会的断絶、社会的絆などの問題に取り組むセルジュ・ポーガムが中心となって編まれた、現代のフランス社会学の全体像を見渡す手引き書。
セルジュ・ポーガム[ポーガム]
著・文・その他
阿部 又一郎[アベ ユウイチロウ]
翻訳
渡邊 拓也[ワタナベ タクヤ]
翻訳
原山 哲[ハラヤマ テツ]
翻訳
内容説明
二〇一〇年に創刊された雑誌『社会学』の編集に携わる若手社会学者らが、選びぬいた一〇〇語。社会学の概念の解説にとどまらず、基本的な考え方や方法論に触れながら、現代のフランス社会学の全体像を見渡す。
目次
第1章 姿勢(比較;理解 ほか)
第2章 方法論(自己分析・社会分析;縦断的分析 ほか)
第3章 概念(行為者;疎外 ほか)
第4章 社会的属性(年齢;社会階級 ほか)
結び(社会参加;専門家の診断(専門性による判断) ほか)
著者等紹介
ポーガム,セルジュ[ポーガム,セルジュ] [Paugam,Serge]
国立社会科学高等研究院(EHESS)で経済社会の脆弱性に関する博士論文を提出以降、不平等、社会的断絶、社会的絆の問題に取り組む。現在、フランス国立科学研究センター(CNRS)主任研究員・社会科学高等研究院教授
阿部又一郎[アベユウイチロウ]
1999年、千葉大学医学部卒業、精神科医。2008年、フランス政府給費生として渡仏して臨床研修。2011年、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了(医学博士)。現在、伊敷病院勤務、東京医科歯科大学、東洋大学非常勤講師
渡邊拓也[ワタナベタクヤ]
2012年、フランス国立社会科学高等研究院修了(Ph.D)。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了(文学博士)。フランス政府給費留学生。専門領域は社会病理学、社会史、地域社会学。現在、大谷大学社会学部准教授
原山哲[ハラヤマテツ]
東北大学大学院文学研究科単位修得退学。フランス政府給費留学生(パリ高等師範学校)。ベルサイユSQY大学博士課程修了(社会学博士)。東洋大学社会学部教授を経て、現在、LEST(フランスCNRS)客員研究員。看護を中心とするケアの組織の日仏比較(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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