出版社内容情報
エルメスや出版社アクト・シュッドなどのカラーアドバイザーをつとめた著者が、100のキーワードで綴る色の世界
内容説明
著者は、カラーアドバイザー(カラリスト)として、エルメスや数々のプレタポルテラインのほか、アクト・シュッド出版などの仕事に携わる。顔料の歴史、色の理論、象徴性、色と文化、色と音楽の関係、流行など100のテーマで色を解説。著者の幼い頃からの、そして仕事や旅を通して得た、色に対する感性を随所に散りばめた一冊。
目次
青
赤
鮮やかな色
遊ぶ
顕す
アリストテレス
淡い色
アンビバレンス
色名
印象派と新印象派〔ほか〕
著者等紹介
ガリエンヌ,アマンディンヌ[ガリエンヌ,アマンディンヌ] [Gallienne,Amandine]
カラーアドバイザー。エルメス、アクト・シュッド出版ほか、数々のプレタポルテラインの仕事に携わる
守谷てるみ[モリヤテルミ]
1982年、南山大学文学部仏語学仏文学科卒業。自動車メーカー、電子部品メーカー勤務を経て、フランス語翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
文公
8
フランス人カラリスト、カラーアドバイザーの色彩論的なエッセイ。色と関連する単語についてライトに語っており読みやすいが、含蓄に富んだ内容で面白い。 虹の色の数や信号機に赤と緑が使用されている理由にニュートンが深く関係していることや、カンディンスキーを始めとする多くの抽象画家はバッハの影響を受けているなど、興味深いトピックが多く、あっという間に読み終えてしまった。2021/09/13
量甘
8
色彩の基礎から色の歴史、文化など、著者がこれまで経験したことや旅の体験に触れ、色の世界を100の話で紹介している。セザンヌの「色彩が豊かさを持てば、形は充実する。」という言葉が印象的だった。身近なところから、意識して「色」を見ていきたい。2020/06/10
あっくん
8
色彩を語る上での語彙増加やイメージ力アップに繋がりそうな一冊。専門的な部分と感じ方の部分とランダム。単純に人が感じている事を聞かせてもらえるのは楽しいしありがたい。文化や歴史的側面や色材の側面、科学の側面、印象の側面など、一口に「色」と言っても様々な側面があるので、どの側面かに捕らわれずランダムに読めるのも良い。興味も広がる。2018/01/27
たか
7
白水社文庫クセジュの100語シリーズ。前回は神話を読んだから今回はこちらを。2019/01/07
takakomama
3
100語の見出しで、色を見せずに色を語っています。色彩の本なのに・・・ 色の象徴性は、それぞれの国の文化や文明の歴史と深く結びついていて、同じ色でも他の国では、まったく違うものを象徴することもあるそうです。プロの方に、私のパーソナルカラーを診断してもらってから、身に付けるものや、絵画、周りの色が気になってます。「色を選ぶ時は、まず自分の直感を信じるように」というアドバイスは心強い。2018/05/30