出版社内容情報
30か国が署名した21世紀世界ライシテ宣言。文化衝突や宗教対立を乗り越えるための、人類共生の思想を解説する。
内容説明
「国家が特定の宗教を保護せず、複数の宗教が政治から自立しながら平等な地位を保障され、また個人および集団も宗教の選択と信仰の自由が保障されている原理」、ライシテ。その歴史と全世界の歩みを地域ごとに解説。とくに二〇一一年「アラブの春」後のイスラーム諸国の変化に注目。
目次
序章 ライシテ―国際的現実
第1章 ライシテの前史
第2章 ライシテの哲学的土台
第3章 啓蒙専制主義、革命、ライシテ
第4章 ライシテと近代性の勝利
第5章 世俗化された社会とライシテ
第6章 ライシテの地政学
第7章 「普通の市民」、ライシテそして二十一世紀の挑戦
著者等紹介
私市正年[キサイチマサトシ]
1948年生まれ。北海道大学文学部卒。中央大学大学院博士課程修了。現在、上智大学総合グローバル学部教授(博士「史学」、専門は北アフリカ地域研究)
中村遥[ナカムラハルカ]
上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科地域研究専攻博士後期課程在籍。北アフリカ史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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