内容説明
紀元前九世紀以降、イタリア中央部で繁栄し、ローマ帝政期に衰退した先住民族―エトルリア人については、いまだ謎が多い。本書は、近年着実に発展をとげたエトルリア学の研究成果と現況を解説する。重要な関連事項や、エトルリア語解明に関する、監修者による「解説」も収録。
目次
第1章 一大勢力の台頭(古典時代のローマ人にとってのエトルリア―偉大なる過去の記憶;エトルリアの強み―農業の繁栄 ほか)
第2章 黄金期のエトルリアの諸都市(一二の都市から成るエトルリア;単に物質的だけではない現実 ほか)
第3章 文明の黄昏、衰亡と存続(エトルリア世界の辺境地帯;ローマの征服 ほか)
第4章 エトルリア人の再発見―学問と謎のはざまのエトルリア語(エトルリア人への関心の誕生;エトルリア語の謎 ほか)
著者等紹介
平田隆一[ヒラタリュウイチ]
1936年生まれ。文学博士。東北大学文学部卒。東北大学大学院修士課程修了、同博士課程中退。1961~64年、ローマ大学留学(イタリア政府給費留学生)。東北学院大学助教授を経て、東北大学助教授、教授。東北大学名誉教授。現在、東北学院大学文学部教授。西洋古代史、特にエトルスキ・初期ローマ史専攻。主要著書に『エトルスキ国制の研究』(南窓社、1982年)(マルコポーロ賞受賞)
斎藤かぐみ[サイトウカグミ]
1964年生まれ。1988年、東京大学教養学部教養学科卒。1994年、欧州国際高等研究院(ニース)修了。電機メーカー勤務等を経て、現在フリーの翻訳・文筆業、『ル・モンド・ディプロマティーク』日本語版発行人、フランス語非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島直人
うえ
じょい
わたる
たかみりん
-
- 和書
- 墨龍賦 PHP文芸文庫