内容説明
神との新しい契約を伝える、聖なる書物―新約聖書は、初期キリスト教の歩みとともに徐々に成立していった。本書は、この歴史的展開に沿って、諸文書の内容や背景、正典化の過程などをわかりやすく解説する。芸術作品の理解に役立つ聖書中のエピソード一覧や年表も収録した入門書の決定版。
目次
導入
第1部 使徒的時代―最初の弟子たち、最初の執筆(最初の共同体と初期の伝承;パウロと「パウロの手紙」)
第2部 使徒以後の時代(マルコ福音書;パウロ的諸教会の覚醒 ほか)
第3部 自立した教会へ(神学的・典礼的な完成―ヨハネ文書;外部世界に対して自己の立場を明らかにする―新約聖書の末期の諸文書)
第4部 正典化と写本(正典の成立;新約聖書の諸版)
著者等紹介
加藤隆[カトウタカシ]
1957年生。ストラスブール大学プロテスタント神学部博士課程修了(神学博士)。千葉大学文学部国際言語文化学科教授。神学・新約聖書学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
54
新約聖書の入門書としてとてもわかりやすく記述されています。各章の成立の背景や概念などを基礎から掘り返しているので、初めて新約聖書に触れる人が読んでも理解しやすい内容だと思います。自分も基本に立ち返って読むことで、新約聖書の理解が深まりました。とても充実しているので、ある程度新約聖書を知っている人でも読み応えがあると思います。2015/12/19
onisjim
2
聖書学の入門書として優秀だろうと思う。新約聖書各文書の成立過程や、正典概念の展開といったことがらを非常にわかりやすく解説している。新書1冊でここまでしっかりした内容なのだからお買い得だ。2014/05/29
ヤマダ
0
新約聖書について丁寧に解説されています。 新約聖書を読む前に本書を目に通すと、幾らかすっと読めるようになると思います。キリスト教やその周辺の雰囲気が少しでも知れて、為になる本でした。2023/11/27
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