出版社内容情報
これほど複雑多岐にわたる時制をフランス語話者はどう使い分けているのか。英語や日本語と比較しつつ、時制のしくみを解き明かす。
内容説明
さらに、もう一歩先へ。これほどまでに複雑多岐にわたる時制をフランス語話者はどう使い分けているのか。英語や日本語と比較しつつ時制のしくみを解き明かす。
目次
第1章 時制をめぐる謎(どうしてこんなにたくさんあるの?;半過去と複合過去(単純過去)はどう違うのか ほか)
第2章 謎解きの道しるべ(基本の6時制;時制の一致の見取り図 ほか)
第3章 さまざまな時制の謎を解く(さまざまな過去形;大過去と前過去 ほか)
第4章 半過去の謎を解く(半過去の本質;半過去と複合過去の違い ほか)
第5章 日本語や英語からみたフランス語の時制(日本語の視点、フランス語の視点;視点からみた時制 ほか)
著者等紹介
井元秀剛[イモトヒデタケ]
東京大学大学院人文科学研究科単位取得満期退学。パリ第8大学言語学科修了。言語学博士。現在、大阪大学大学院人文学研究科言語文化学専攻教授。専門は認知言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
102
ここを越えなければ中級に進めない、とわかってはいるが、時制(特にたくさんある過去)の壁は厚い。 メンタルスペース理論、で説明してくれてるけど、ちょっとピンとこない。 シムノンが半過去が好きで”シムノンの半過去”と呼ばれているが、ネイティブも?という使い方をしてるってw2024/09/28
南北
38
メンタルスペース理論によって時制の謎を解きあかれそうとしているが、特に半過去については無理があるような気がする。半過去は「過去」と「現在」または「非現実の世界」と「現実の世界」を対比しつつ、両者を一度に表現することでさまざまな用法が生まれてくる。J'oubliais「忘れるところだった」は「非現実の世界」では忘れているが、「現実の世界」では覚えていることを同時に表現しているのである。2024/12/01
-
- 和書
- TOEFLのライティング