出版社内容情報
革命前夜のパリ。華麗なる上流社交界で繰り広げられる、愛と性のパワーゲーム。息詰まる緊張感で描いた書簡体小説の金字塔。
【著者紹介】
1741~1803年。フランスの作家。
内容説明
誘惑、凌辱、そして恋…革命前夜のフランス上流社交界を舞台に繰り広げられる、誘惑者と恋する者の心理戦。「征服すること」を自らの使命とした男女二人の誘惑者のパワーゲーム。快楽か情熱か、征服かそれとも破滅か?フランス恋愛小説の白眉、待望の新訳。
著者等紹介
ラクロ[ラクロ] [de Laclos,P.‐A.Choderlos]
1741年アミアン生まれ。砲兵学校に学び、軍職の道を歩み始め、フランス各地を転々とする。1760年代から詩作品などを発表し始めるが、彼に唯一といってよい成功をもたらし、その名を知らしめたのが、1782年刊行の『危険な関係』である。同年、マリー=スランジュに出会い、84年には子供を儲け、86年に結婚。革命前夜には軍職を離れてオルレアン公に仕え、その策略や「陰謀」を準備したともいわれる。革命期にはジャコバン派として積極的な活動を行い、機関紙の編集にも携わる。二度投獄されるが、処刑を免れると、その後ナポレオンに接近し、軍職に復帰。1803年、ナポリへの派遣の際に南イタリアのターラントで死去
桑瀬章二郎[クワセショウジロウ]
1968年生まれ。立教大学文学部教授。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。パリ第七大学博士。専門はフランス18世紀思想・文学。著書にLes Confessions de Jean‐Jacques Rousseau en France(1770‐1794)―les am´enagements et les censures,les usages,les appropriations de l’ouvrage,Honor´e Champion,2003(渋沢・クローデル賞特別賞)などがある
早川文敏[ハヤカワフミトシ]
1971年生まれ。同志社大学他非常勤講師。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。京都大学博士。専門はフランス近現代文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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