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出版社内容情報
「見果てぬ夢」の物語
「狂騒の1920年代」、アメリカで最も影響力のある偉人、自動車王ヘンリー・フォードと発明王トーマス・エジソンがとてつもない「夢の町」建設プランをぶち上げた。巨大ダム、クリーンな水力発電、自家用車に幹線道路など、当時の最新技術を駆使して、アラバマ州テネシー川流域の貧困地帯を一大テクノ・ユートピアに変貌させようという壮大な構想だ。さらには強欲な金融勢力の支配を排除すべく、独自通貨も発行するという。
地元住民や同州選出議員らはこの構想に希望を抱き、現地を視察に訪れた2人を熱烈に歓迎。だが一方、首都ワシントンでは一部の有力議員や慎重派がこれを巨大企業による詐欺まがいのスキームと見て猛反発した。ユートピアか、いかさまか―。両者の熾烈なバトルが10年以上にわたって繰り広げられた末、フォードを警戒する共和党保守派の重鎮、クーリッジ大統領との取引が暴露され、「フォード構想」は突然の幕切れを迎える。
新たな暮らしのモデルを提供する「夢の町」構想と、それを取り巻く濃密な人間模様を通して、「ジャズ・エイジ」からニューディール政策へと転換するアメリカ社会を描いた傑作ノンフィクション。
内容説明
巨大ダムによる水力発電、最先端の家電品、自家用車に幹線道路―。一〇〇年前、アラバマ州の田舎町を舞台にフォードが主導した「テクノ・ユートピア構想」と、それを取り巻く濃密な人間模様を描いた傑作ノンフィクション。
目次
第1部 マッスル・ショールズ(川が歌う土地;戦時下の夢の町;ヘンリーおじさん ほか)
第2部 繁栄の町(湿地とウイスキーと;たった一人の戦い;全長七五マイルの都市 ほか)
第3部 TVA(アラバマの幽霊;新たなるディール;政府のために死ぬのよ ほか)
著者等紹介
ヘイガー,トーマス[ヘイガー,トーマス] [Hager,Thomas]
1953年、米国オレゴン州生まれ。医化学系ジャーナリスト。オレゴン健康科学大学で病原微生物学と免疫学の修士号、オレゴン大学でジャーナリズムの修士号を取得。米国国立がん研究所で勤務したのち、フリーランスのライターとなり、医療関連の記事をAmerican Health,Journal of the American Medical Associationなどに寄稿。オレゴン大学でOregon Quarterlyのエディターを長年務めたほか、同大学出版会のディレクターとしても活躍した
伊藤真[イトウマコト]
ノンフィクションを中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。