エレクトリック・シティ―フォードとエジソンが夢見たユートピア

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エレクトリック・シティ―フォードとエジソンが夢見たユートピア

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  • サイズ 46判/ページ数 305p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560098851
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

出版社内容情報

「見果てぬ夢」の物語

 「狂騒の1920年代」、アメリカで最も影響力のある偉人、自動車王ヘンリー・フォードと発明王トーマス・エジソンがとてつもない「夢の町」建設プランをぶち上げた。巨大ダム、クリーンな水力発電、自家用車に幹線道路など、当時の最新技術を駆使して、アラバマ州テネシー川流域の貧困地帯を一大テクノ・ユートピアに変貌させようという壮大な構想だ。さらには強欲な金融勢力の支配を排除すべく、独自通貨も発行するという。
 地元住民や同州選出議員らはこの構想に希望を抱き、現地を視察に訪れた2人を熱烈に歓迎。だが一方、首都ワシントンでは一部の有力議員や慎重派がこれを巨大企業による詐欺まがいのスキームと見て猛反発した。ユートピアか、いかさまか―。両者の熾烈なバトルが10年以上にわたって繰り広げられた末、フォードを警戒する共和党保守派の重鎮、クーリッジ大統領との取引が暴露され、「フォード構想」は突然の幕切れを迎える。
 新たな暮らしのモデルを提供する「夢の町」構想と、それを取り巻く濃密な人間模様を通して、「ジャズ・エイジ」からニューディール政策へと転換するアメリカ社会を描いた傑作ノンフィクション。

内容説明

巨大ダムによる水力発電、最先端の家電品、自家用車に幹線道路―。一〇〇年前、アラバマ州の田舎町を舞台にフォードが主導した「テクノ・ユートピア構想」と、それを取り巻く濃密な人間模様を描いた傑作ノンフィクション。

目次

第1部 マッスル・ショールズ(川が歌う土地;戦時下の夢の町;ヘンリーおじさん ほか)
第2部 繁栄の町(湿地とウイスキーと;たった一人の戦い;全長七五マイルの都市 ほか)
第3部 TVA(アラバマの幽霊;新たなるディール;政府のために死ぬのよ ほか)

著者等紹介

ヘイガー,トーマス[ヘイガー,トーマス] [Hager,Thomas]
1953年、米国オレゴン州生まれ。医化学系ジャーナリスト。オレゴン健康科学大学で病原微生物学と免疫学の修士号、オレゴン大学でジャーナリズムの修士号を取得。米国国立がん研究所で勤務したのち、フリーランスのライターとなり、医療関連の記事をAmerican Health,Journal of the American Medical Associationなどに寄稿。オレゴン大学でOregon Quarterlyのエディターを長年務めたほか、同大学出版会のディレクターとしても活躍した

伊藤真[イトウマコト]
ノンフィクションを中心に翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

26
利権目的ではなく地方の雇用を生み出す事が目的である点、何より巨大な電力量の創出が可能になる。そもそもアメリカは自助努力が大好きな国ではなかったか。フォードとエジソンのプロジェクトを見ると、いいことばかりだ。ところが皆が諸手を挙げて賛成したわけではなかった。創出した電力は、フォードの工場にばかり使われるのではないか?スムーズに進めば突破力で蹴散らせる反対勢力も、遅々として進まなければフォードも嫌気がさす。企業はスピードが命なのだ。一方国家的プロジェクトは様々な方面との調整が必要。2022/06/29

yyrn

25
この本を読んで二つのことが頭に思い浮かんだ。一つはトヨタが進める富士の裾野での都市開発ウーブン・シティのこと。もう一つは30年前の日本国中を巻き込んだリゾート開発の熱狂のこと。本書は1922年、自動車王のフォードが誰にも邪魔されず自動車生産をさらに拡大するため関連産業(製鉄や電力など)を周辺に配置した新しい町を創ってしまおうという大企業人なら一度は夢見る発想から始まって、国の電源開発や拡大する農地のための巨大な化学肥料工場などの話が絡んで、フォードの思いからどんどんかけ離れ様々な利権や思想的対立も交錯し⇒2022/09/02

Koki Miyachi

4
1920年代アメリカにおいて、ヘンリー・フォードが友人の発明王トーマス・エジソンと共に、アラバマ州マッスル・ショールズに建設しようとした「夢の町」構想の顛末を記したノンフィクション。トヨタのウーブン・シティが話題になっているが、こんな夢がある構想がかつてあったのかと思うととても刺激的だ。紆余曲折の末、実現は出来ないのだが、もし実現していたら世界がどうなっていたか、想像するのも楽しい。 2022/09/10

Shori

3
事前の想像より良い意味で地に足付いたノンフィクションだった。今では当たり前の電気が、100年前にはいかに革命的だったか。目をつけたフォードはさすがだが、ノスタルジーを投影したユートピア(農業と工場勤務の兼業…)を描いてしまい、さらにビジネスの成功手法が政治では通用しない。エジソンを巻き込むも裏切られる始末(最期まで親密だったとは凄い)。自分絶対正しいマンは強くない。破れた理想はTVAが引き継ぎ、内紛はあれど大きな影響を及ぼす。それでもこの地域だけが特別にならなかった。テクノロジーの威力を思い知る。2023/04/03

Go Extreme

3
マッスル・ショールズ: 川が歌う土地 戦時下の夢の町 ヘンリーおじさん 毎秒八ドル 大統領とキャンプする男 政治と宣伝 二人の魔術師 立ちはだかる壁 ヘンリー・フォード大統領 繁栄の町: 湿地とウイスキーと たった一人の戦い 全長七五マイルの都市 政界という汚らしい溝(どぶ) 最後の会談 スキャンダル TVA: アラバマの幽霊 新たなるディール 政府のために死ぬのよ エレクトリック・アメリカ 大空の徴(しるし) 押しとあくの強さでアイディア実現に猛進した曲者ぞろい あまりにも人間くさい男たち2022/07/06

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