出版社内容情報
黄金にとりつかれた「考古学者」の人生
巨万の富を得てホメロス時代の遺跡発掘に成功し、前人未踏の夢をかなえた「考古学者」の全生涯をたどる! 家族からの資料提供にもとづいた決定版の伝記を、生誕200周年を記念して新装版として刊行。
ドイツの片田舎で牧師の家庭に生まれて、あらゆる逆境にも屈することなく、少年時代からの夢を信念と努力によって追い求めてゆく──。古代ギリシアの伝説の遺跡トロイアの発掘という大事業を成し遂げ、その後もミュケナイ、ティリュンスと目を見張らされる発掘を続けた「黄金にとりつかれた人物」の生涯を、名伝記作家がまとめた胸躍る傑作。
はたして、黄金を手にする者は、どんな人生を歩むのか?
巻末には「年譜」および「シュリーマン以後のエーゲ先史考古学(馬場恵二)」も収録。
著者であるエーミール・ルートヴィヒはドイツの作家(1881年~1948年)。戯曲や短篇小説を執筆するかたわら、ジャーナリストとしても活動。『ゲーテ』『ビスマルク』など偉人伝のベストセラーにより、伝記作家として名声を轟かす。邦訳に『クレオパトラ』(筑摩書房)、『ナポレオン』(講談社学術文庫)ほか。
内容説明
黄金を手にするものは、どのような人生を歩むのか?巨万の富を得てホメロス時代の遺跡発掘に成功し、前人未踏の夢をかなえた「考古学者」の全生涯をたどる!家族からの資料提供にもとづく、決定版の伝記。
目次
第1章 暗い青春(奇妙な牧師館*地下への最初のまなざし;欺かれた母*気違いざたの父 ほか)
第2章 地上の黄金(とんとん拍子の出世*手数料の率;「どっさり船を」*大英博物館 ほか)
第3章 地下の黄金(トルコ人との争い*パリ攻囲;ソフィア夫人*新家庭の黄金のいざこざ*長女アンドロマケ ほか)
第4章 黄金へのねたみ(未知の海に乗り出した航海者;専門家のやきもち*シュリーマンの応戦ぶり ほか)
第5章 黄金は色あせる(ティリュンス*学者的職人根性と英雄主義;痛ましい疑念*慰めと新しい争い ほか)
著者等紹介
ルートヴィヒ,エーミール[ルートヴィヒ,エーミール] [Ludwig,Emil]
1881‐1948年。ドイツの作家。戯曲や短篇小説を執筆するかたわら、ジャーナリストとしても活動。『ゲーテ』『ビスマルク』をはじめとする偉人伝のベストセラーにより、伝記作家として名声を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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