出版社内容情報
政治から経済、観光から宗教まで、日常生活のいたるところに浸透しながら、実態をとらえがたい〈チャイナ・ファクター〉とは何か?
内容説明
中国は世界第二の規模となった経済力と、強大な軍事力によって、台湾に対する統一攻勢をしかけている。中国による軍事力に頼らない「台湾回収工作」は、水面下でのさまざまな経路や方法を用いて台湾を懐柔・誘導しようとするものだ。本書は、政治から経済、観光から宗教まで、日常生活のいたるところに浸透しながら、実態をとらえがたい“中国ファクター”のありようを探ると同時に、台湾社会の側からの反作用についても論じる。
目次
第1章 台湾における「中国ファクター」―その作用と反作用
第2章 中国人観光客のポリティカルエコノミー
第3章 台湾で「一つの中国」を演じる―中国人団体観光ツアーの政治民族誌
第4章 宗教を通じた統一戦線工作―媽祖信仰の両岸ネットワークの分析
第5章 進撃の「紅い資本」―中国企業の台湾投資ネットワーク
第6章 「中国ファクター」と台湾の教科書論争
第7章 「報道の自由」における米国ファクターと中国ファクター
解説 精緻な分析を通じた渾身の台湾回収工作の暴露
著者等紹介
川上桃子[カワカミモモコ]
1968年生まれ。博士(東京大学)。現在、アジア経済研究所地域研究センター長。専門は台湾を中心とする東アジアの産業発展、台湾研究
呉介民[ゴカイミン]
1962年生まれ。博士(コロンビア大学)。現在、中央研究院社会学研究所研究員。専門は政治社会学、政治経済学、社会運動論
津村あおい[ツムラアオイ]
早稲田大学政治経済学部卒。台湾経済ニュースの日本語翻訳をはじめ、台湾外交部(外務省)などで政府機関の国際広報物や報道発表資料の翻訳などを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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