ワット (新装復刊)

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  • サイズ 46判/ページ数 329p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560098486
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

「何者」かにとりつかれたひとの精神の破綻が、狂おしいほど厳密なナラティブで綴られてゆく。語りえぬものについて、空前絶後の“滑稽小説”。

著者等紹介

ベケット,サミュエル[ベケット,サミュエル] [Beckett,Samuel]
1906‐89。アイルランド出身の劇作家・小説家。1927年、ダブリンのトリニティ・カレッジを首席で卒業。28年にパリ高等師範学校に英語講師として赴任し、ジェイムズ・ジョイスと知り合う。ダブリンやロンドンでの生活を経て、37年の終わりにパリに正式に移住し、マルセル・デュシャンと出会う。ナチス占領下には、英国特殊作戦執行部の一員としてレジスタンス運動に参加。『モロイ』『マロウンは死ぬ』『名づけえぬもの』の小説三部作を手がけるかたわら、52年には『ゴドーを待ちながら』を刊行(53年に初演)。ヌーヴォー・ロマンの先駆者、アンチ・テアトルの旗手として活躍し、69年にノーベル文学賞を受賞。ポストモダンな孤独とブラックユーモアを追求しつづけ、70年代にはポール・オースターとも交流。晩年まで、ミニマル・ミュージックさながらの書法で、ラジオ・テレビドラマなど数多く執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイトKATE

29
久し振りに笑える小説を読んだ。サミュエル・ベケットの『ワット』には、物語といえるものが書かれていない小説である。主人公のワットが出会った場面についての妄想が語られたり、小説において重要ではない登場人物が脈絡のないことを饒舌に語るなど、はっきり言ってバカバカしい内容が続く。そのバカバカしさに私はハマってしまった。また、笑える一節を抜き出して子供に声を出して読ませると喜ぶと思った。『ワット』は、ベケットが書いたナンセンスギャグを脱力して読むと楽しめる。そして、この小説を見事に訳した高橋康也に拍手を送りたい。 2021/08/11

井蛙

4
言葉のもっとも不毛で貧しい使用法を追求すること、それによって言葉自体を虐待し、摩滅させ、そのグロテスクでみすぼらしい骨格を露わにすること。意味論的な根拠を失った言葉はもはや外部へと志向するのではなく、それ自身の可能性を消尽するかのように、代数的な厳密さをもってそれ自身を執拗に敷衍する。むろんそのようにして語られた言葉は何ものにも定着しえないのだが、こうして浮彫りになった言葉の骨格がおぼろになぞるものとは、ある惑乱した意味ではあるがヴィトゲンシュタインが沈黙を命じた〈語りえぬもの〉の輪郭なのではあるまいか。2022/01/02

Mingus

3
一体何ヶ月かけたかわからないベケットのワット、まず、物語が物語として機能していることに読者は肩を撫で下ろすはずだ。主人公が瓦解することなく、時系列も空間も、存在するのは救い?だ。ノット氏の屋敷の使用人として働くワットの曖昧な記憶の心許ない聞き伝え。だが、曖昧だか?故に?物語内物語、一つの装置が発動すれば、ベケットのターン。言語ゲームの始まり。読者はためされるのだ。ここは素直に音節を楽しむべきだと私は思う。常に不可解で、無秩序で、無作為、不毛なのに、魅力がある。笑えるのはブラックユーモアの成せる技か。2021/11/06

イタロー

2
大傑作なのは間違いないのだが、ベケットの小説、とくに『ワット』にはとても知的な印象を受ける、べつに知的な小説というわけではではないのだろうが。知的なユーモア、知的な言葉遊び、知的なジョーク、知的なナンセンス、知的な無意味、知的な入れ替え、知的な羅列、知的な組み合わせ、知的なパロディー、知的な注釈、知的な引用、知的な実験、知的な脱線、知的な饒舌、知的な白痴、知的なおしゃべり、知的な侮蔑、知的な懐疑、知的な侮辱、知的なカオス、知的な繰り返し、知的な可能性、知的な不可能性、知的な無知、知的な回文、知的な怪文、知2021/11/28

kentaro mori

2
おそろしくとんでもない小説だった。いや、これは「小説」だったのだろうか・・・とてつもなく笑えて、とてつもない絶望に叩き落とされる。2021/06/28

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