アウトロー・オーシャン―海の「無法地帯」をゆく〈下〉

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アウトロー・オーシャン―海の「無法地帯」をゆく〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 340p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784560098387
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

魔界と化した「豊穣の海」の真実

 海には陸とはまったく異なる社会があり、陸のルールは海では通用しない。そんな「無法の大洋」では、密漁や乱獲、不法投棄のほか、奴隷労働、人身売買、虐待、殺人といった犯罪行為が長年にわたって放置されてきた。本書は、決して一般の人の目に触れることのない、領海外で横行する違法・脱法行為の驚くべき実態を詳細に描いたノンフィクションである。
 わたしたちが普段口にしている海産物は、店頭に並んでいる近海物の鮮魚や干物だけではない。冷凍品や缶詰といった水産加工品の原材料の多くは、グローバル化した巨大産業である国際漁業の現場からもたらされている。そして、そのかなりの部分が、目を背けたくなるような過酷な労働や乱獲などによる生態系の破壊によって得られたものだということが、本書にはこれでもかというほど描かれている。日本の消費者が好む海の幸には目に見えないコストがかかっているという「不都合な真実」を突きつけているのだ。
 独立を宣言した海上要塞、公海上で行われる人工妊娠中絶、借金のかたに取られた船を回収するレポマンの活動など、知られざる海の実態を克明に描いた『NYタイムズ』ベストセラー。

内容説明

密漁、乱獲、密航、海賊、人身売買、奴隷労働、殺人、虐待、詐欺、窃盗―法の及ばぬ公海に巣くう「ならず者たち」を追う!『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。ピュリツァー賞受賞ジャーナリストによる驚愕のノンフィクション。

目次

9 新たなるフロンティア
10 海の奴隷たち
11 ごみ箱と化す海
12 動く国境線
13 荒くれ者たちの海
14 ソマリ・セブン
15 狩るものと狩られるもの

著者等紹介

アービナ,イアン[アービナ,イアン] [Urbina,Ian]
1972年生まれ。アメリカのジャーナリスト。ジョージタウン大学卒業後、シカゴ大学大学院の博士課程で歴史学・人類学を学ぶ。この間、フルブライト奨学金を得てキューバで研究に従事。その後、ジャーナリストとして『インターナショナル・ヘラルド・トリビューン』『ハーパーズ・マガジン』『ロサンジェルス・タイムズ』などに寄稿。2003年から『ニューヨーク・タイムズ』の記者となり、09年にピュリツァー賞を受賞。16年には、『アウトロー・オーシャン―海の「無法地帯」をゆく』のもととなった一連のレポート「無法の大洋」シリーズで数々の賞を受賞した

黒木章人[クロキフミヒト]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DEE

11
上巻に引き続き海上での違法行為がこれでもかというくらい記されている。 借金のカタに奴隷として船に乗せられた者、漁場を巡るトラブルから海賊として虐殺された船員たち、日本の捕鯨に関しても触れられている。 海上の闇を暴くという行為は未来の海のことを考えれば重要だと思うし、海はあまりにも広いが何かしらの行動を起こすことは無意味ではないだろう。 読み物としては下巻までこのような話題が続くといささか飽きてくるけど。2021/09/26

mashumaro

9
海で儲けるのは水産業だけではない。クルーズ客船産業、海運業、石油プラント、人間の利権のために汚されていく海の実態に恐ろしさを感じる。それが回り回って人間の命をおびやかすという事実。いつか人間界は淘汰され、海に還されるのも自然の摂理かと思われた。最後に日本の捕鯨船団についての章が興味深かった。狩るものと狩られるものがあるから自然界は成り立っている。非難だけでない著者の考察に同感する。2022/04/03

羊山羊

9
上巻のワクワクする冒険譚に対して、身につまされるギャング・ノワールを読んでいるかのような灰色の切実さに包まれる1冊。下巻は海の人権問題に軸足多め。海中で虐殺される人々を撮った映像から船、犯人、犠牲者を粘り強く解き明かしてゆく様は正に調査報道の真骨頂。他にもグリーンピースの潜水艇に乗り込んだり、シ―シェパードと日本の捕鯨船を追いかけたりとある種やりたい放題である。凄い。2021/10/02

穀雨

6
環境破壊、奴隷労働、海賊問題など、上巻に引き続き「無法者の大洋」の生々しい現実がこれでもかと突きつけられる。日本は調査捕鯨船とシーシェパードの攻防を描いた第15章で出てくるが、違法行為をはたらく船長や船主の実名が次々挙げられていくほかの章と対比して、日本の捕鯨関係者の名前が一切出されていない点が気になった。どのような意図があったのかはわからないが、「クジラの解体方法はほとんどわかっていない」という解説とあいまって、読者にことのほかミステリアスな印象を与えているように思った。2022/10/19

Yuki2018

6
法の支配が事実上及んでいない海の世界の現実、人権無視や乱獲、海賊行為は、誰かが調査してくれなければ目に触れることはなく、イメージすることすらできなかった。まさにこれがジャーナリストというものが存在する理由だろう。非常に貴重な調査報道だと高く評価したい。下巻の最後には日本の捕鯨も取り上げているが、一応バランスの取れた記述にはなっている。唯一残念なのは、処理水の問題を同一に並べている「訳者あとがき」。作者のアービナが苦心したバランス感覚を、訳者が一瞬で台無しにしている。2022/02/05

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