出版社内容情報
トランプとトランプ主義を可能にしたものは何なのか?
米国のトランプ政権下で進んだ民主政治の衰退と権威主義の台頭、イギリスのジョンソン首相とブレグジット、ポーランドの「法と正義」のカチンスキ、ハンガリーの「フィデス」のオルバーンといった元首の登場、ドイツ・フランス・スペインにおける極右政党の躍進……これらは同じ時代の土壌から生まれたものだと理解できるが、この世界的な現象の根底には何があるのか?
本書は、『グラーグ:ソ連集中収容所の歴史』で〈ピュリツァー賞〉を受賞した歴史家・ジャーナリストが、かつて交流があった「リベラル派」の人々の変貌ぶりに驚き、何が彼らを変えてしまったのかを起点に論考する、思索的エッセイだ。ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』を現代世界にあてはめて「民主政治の危機の根源」を考察し、「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」と警鐘を鳴らす。欧米における「権威主義の誘惑」は、むろん鏡像として、日本の現状を見ることもできる。
本書は『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』の「年間最優秀書籍」に選出された。特別寄稿「日本語版への序文」を掲載する。
内容説明
欧米各国の現場で、民主政治の衰退と権威主義の台頭を観察し、分析した思索的エッセイ。“ピュリツァー賞”受賞の歴史家・ジャーナリストが、「民主政治の危機の根源」を考察する、警鐘の書。トランプとトランプ主義を可能にしたものは何なのか?『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』の「年間最優秀書籍」に選出!「日本語版への序文」を特別寄稿!
目次
第1章 大晦日
第2章 デマゴーグの勝利法
第3章 ノスタルジアの未来
第4章 虚偽の奔流
第5章 燎原の火
第6章 終わらない歴史
著者等紹介
アプルボーム,アン[アプルボーム,アン] [Applebaum,Anne]
1964年生まれ。米国出身の歴史家、ジャーナリスト。『グラーグ:ソ連集中収容所の歴史』(白水社)でピュリツァー賞受賞。『鉄のカーテン:東欧の壊滅1944‐56 上下』(白水社)で全米図書賞最終候補、クンディル歴史賞受賞
三浦元博[ミウラモトヒロ]
1950年、滋賀県生まれ。東京外国語大学卒。共同通信社を経て、大妻女子大学社会情報学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Satoshi
masabi
chiro
yes5&3
コミジ
-
- 電子書籍
- CGWORLD 2019年9月号 vo…
-
- 電子書籍
- 読書地図帳 ヘロドトス「歴史」
-
- 電子書籍
- あひるの空(4)
-
- 電子書籍
- つながりっぱなしの日常を生きる - ソ…
-
- 電子書籍
- KAREN(3) ちゃおコミックス