出版社内容情報
古典文学に伝えられる伝説の戦争は現実にあったのか、あったとすればその実態は? 最新の研究成果をさまざまな分野から総合的に描き出す。
内容説明
古典文学に伝えられるトロイア戦争は現実にあったのか、あったとすればその実態は?歴史性の観点から、考古学とギリシアおよびヒッタイトの文字資料をからめて、わかりやすく、総合的に検証。伝説の戦争を最新の研究成果から多角的に描く。
目次
第1部 トロイア戦争(『イリアス』『オデュッセイア』「叙事詩の環」による物語;トロイア戦争の歴史的背景―ミュケナイ人、ヒッタイト人、トロイア人、「海の民」)
第2部 文字による証拠を精査する(ホメロス問題―ホメロスは実在したか?『イリアス』は正しいか?;ヒッタイト文書―アッシュワ、アッヒヤワ、ウィルサのアラクサンドゥ)
第3部 考古学的証拠を精査する(初期の発掘者たち―ハインリヒ・シュリーマンとヴィルヘルム・デルプフェルト;第6章 ヒサルルックに戻って―カール・ブレーゲンとマンフレート・コルフマン)
著者等紹介
クライン,エリック・H.[クライン,エリックH.] [Cline,Eric H.]
1960年生まれ。古典考古学、中近東言語学を学び、ペンシルベニア大学で古代史のPh.D.を取得。現在、ジョージ・ワシントン大学古典学・人類学教授。キャピトル考古学研究所所長。これまでにイスラエル、エジプト、ヨルダン、キュプロス、ギリシア、クレタ島、アメリカで考古学的調査・発掘に従事した。考古学関係の著作多数
西村賀子[ニシムラヨシコ]
京都大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程修了(西洋古典文学専攻)。ロンドン大学ユニヴァーシティ・カレッジ古典学科客員研究員などを経て、和歌山県立医科大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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